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サッカー フットサル コラム 2021年9月25日

ブラジル相手に大健闘したフットサル日本代表。“善戦”ではなく“惜敗”とするために必要なものとは?

後藤健生コラム by 後藤 健生
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今後、ワールドカップで上位進出を果たそうと思うなら、パラグアイのような同格の相手にはきちんと競り勝って3位ではなく2位で決勝トーナメントに進むことも大事だ。2位と3位では次のラウンドでの対戦相手が違ってくるからだ。もっとも、今大会だけに関して言えば、たとえグループEで2位になっても、対戦相手がブラジルから前回優勝国のアルゼンチンに変わっただけだったのだが(日本を破って2位となったパラグアイはアルゼンチンと対戦して1対6と大敗を喫した)。

グループリーグではある程度余力を残しながら、確実にグループ1位か2位で決勝トーナメントに進むこと。これが、ワールドカップのような大会で上位に勝ち進むための必要条件となる。ワールドカップで本気で優勝を狙う国は、そういう戦い方実践しているのである。

日本がパラグアイのような相手に確実に勝利し、そして、スペインやブラジル相手に“善戦”するのではなく、ジャイアントキリングを起こすためには、攻撃力強化は欠かせない。

パラグアイ相手には、互角以上に戦っていたのに1点しか奪えなかったのが敗因だ。また、ブラジル相手に最後まで守り切るためには、攻撃を仕掛けて相手ゴールを脅かす場面を何度も作ったり、ボールを保持する時間を長くしたりすることが必要なはずだ。

ブラジルの2点目を決めたレオナルドのダブルタッチから右に抜け出して、早いタイミングで撃ってきた正確なシュート。あるいは、3点目を決めたピタの空中にあるボールを胸でコントロールし、落ち際を左足でコントロールしたテクニックのレベルの高さ。いずれも、日本の選手にはやはり真似のできないものだった。だから、2対4で敗れたブラジル戦は“善戦”であって、“惜敗”ではないのである。

本気でジャイアントキリングを起こすためには、やはりブラジル相手にでも攻める時間帯をもう少し長くするしかないだろう。

ワールドカップが終わると間もなくFリーグも開幕し、日本代表は3年後のワールドカップを目指すことになる。Fリーグに参加する各クラブの実力向上や、やや高齢化していた現代表に続く若手選手の発掘。そして何よりも、Fリーグの人気回復によってクラブ経営を改善して、選手の待遇を向上させることも必須だろう。

2020年開催予定だった今回のワールドカップについては日本サッカー協会も開催に手を挙げており、最後までリトアニアと競り合った。だが、次回大会には日本は立候補はしない意向のようだが、やはりフットサルの普及のためにも、代表強化のためにもワールドカップの日本開催を是非とも検討してほしいものだ。

文:後藤健生

後藤 健生

後藤 健生

1952年東京生まれ。慶應義塾大学大学院博士課程修了(国際政治)。64年の東京五輪以来、サッカー観戦を続け、「テレビでCLを見るよりも、大学リーグ生観戦」をモットーに観戦試合数は3700を超えた(もちろん、CL生観戦が第一希望だが!)。74年西ドイツ大会以来、ワールドカップはすべて現地観戦。2007年より関西大学客員教授

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