ブルーノ・ガルシア監督が作り上げた日本代表〈FIFA フットサル ワールドカップ リトアニア 2021〉

吉川智貴

中心選手となるのは、チームのキャプテンでもあるFP吉川智貴（名古屋オーシャンズ）だ。2019年にはAFCフットサル年間最優秀選手にも選出されたアジアを代表する名手は、ボールを持っている時はもちろん、ボールを持っていない時も相手へのプレッシング、味方へのサポートなど、すべての動きの質が高い。2015年から2017年にかけては世界最高峰のスペイン1部リーグに所属するマグナ・グルペアに期限付き移籍していたが、そこでも高い評価を受け、「スペインで最も成功した日本人選手」と称されている。

今回が32歳にして、自身にとって初のフットサルW杯。今大会の準備段階となった親善試合でも欧州王者のポルトガル、世界王者のアルゼンチン、2度のW杯優勝経験のある強豪スペインと対戦した際も、のびのびとプレーをしており、「個人的には、すごく楽しんでプレーができていますし、相手が強ければ強いほど燃えるタイプなので、毎試合、テンションマックスで試合に入れています」と語る吉川が、過去最高順位となるベスト8以上を目指す日本を力強く牽引してくれるはずだ。

文：河合 拓

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