日本メダル確定！ 最高の舞台で、今度こそ借りを返す！ 決勝vs. 開催国ロシア ＜FIFAビーチサッカーワールドカップ ロシア2021＞

前回パラグアイ大会・３位決定戦 ロシアvs日本。メダルを懸けて戦う赤熊卓弥（中央）

一方の日本は、前回のパラグアイ大会の3位決定戦でロシアに逆転負けしメダルを逃した。悔しさを晴らしたい気持ちがあるなかで、グループリーグ第3戦でロシアと対戦し、1－7で敗戦し、さらに悔しい思いをした。この借りを返すチャンスが、決勝というこれ以上ない舞台で巡ってきた。日本は準々決勝のタヒチ戦、準決勝のセネガル戦と試合を重ねるごとに成長し、恐れずにプレーする強さを増して決勝の舞台まで上がってきた。

決勝戦まで中日はなく、互いに準決勝でタフな戦いを繰り広げているため、いかに疲労を回復できるかが鍵になる。日本はドクターやトレーナーが2人体制で臨んでいるなど、しっかりと体のケアができている様子。一方のロシアは、準決勝で出場していなかった3人の主力がフレッシュ。準決勝は3番FWキリル・ロマノフが出場停止となる。細かいことを言えば、準決勝第1戦で戦ったロシアは、第2戦で戦った日本より、決勝戦まで2時間ほど回復に当てる時間が多い。本気で金メダルを獲りにくる開催国ロシア。
成長した日本が阻止し、メダルの色をゴールドにして、ワールドカップを日本に持ち帰ることができるか。ビーチサッカー日本代表の歴史を変える戦いは、まだ止まらない。

準決勝・セネガル戦でハットトリックを達成した赤熊は「決勝で僕がたくさん得点を取って得点王になること、それがチームの優勝にもつながると思うので、しっかり得点王と世界一を狙ってがんばる」と気持ちが入る。得点王のほか、大会MVPやベストゴールキーパー賞などの個人賞への期待もかかる。

茂怜羅オズはセネガルとの準決勝後、日本のビーチサッカーを引っ張ってきたラモス瑠偉前監督とブラジルにいる家族に、中継を通じてポルトガル語で感謝の思いを伝えた。21歳でブラジルから日本に渡り、日本国籍を取得し、何よりもビーチサッカーを優先してきたオズ。監督兼選手、そして日本代表のキャプテンとして、これまでの歴史の中で得たメダルであることを強く感じていた。

開催国ロシアとの負けられない一戦。
アウェイの中で、ロシアサポーターの心をも動かす日本の戦いを堂々と見せてほしい。

決勝戦vs.開催国ロシア
歴史に残るビーチサッカー日本代表のこの一戦は見逃せない
8月29日（日）深夜1時30分キックオフ!

文・写真 ：Noriko NAGANO　

★「FIFAビーチサッカーワールドカップロシア2021」8/19（木）～29（日） J SPORTSで日本戦＆決勝トーナメントの全試合生中継。J SPORTSオンデマンドでは全試合LIVE配信