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サッカー フットサル コラム 2021年8月27日

絶対王者・青森山田高校を最も追い詰めた米子北高校のしたたかな献身

土屋雅史コラム by 土屋 雅史
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米子北の先制シーン。絶対王者・青森山田を土壇場まで追い詰めた

夏の日本一を勝ち獲った青森山田高校の黒田剛監督は、決勝後のミックスゾーンで開口一番、対戦相手の米子北高校について言及した。「やっぱりさすがにいろいろなところを食ってきただけのことはあるなというぐらい、本当に徹底した、したたかな戦い方というか、そのへんはビックリするぐらいの力があったと思いますね」。1強とも言われた優勝候補筆頭の青森山田を、残り1分まで無失点に抑え、真夏のアップセットを完遂しかけた米子北。彼らがこの大会を通じて纏ってきた確かな力は、絶対王者に対しても十分過ぎるほどに通用していた。

決勝の試合前。周囲の見方は青森山田の圧勝を予想する向きが多かった。それも無理はない。2回戦、3回戦と2試合続けて8-0という大勝を収め、今大会最大の好カードとも称された静岡学園との準決勝は、タレント揃いの相手にシュートすら1本も許さずに4-0の完勝。5試合を終えて28得点2失点。既に更新された得点の大会記録が、決勝でどれだけ更新されるのかに焦点は集まっていたと言っても過言ではない。

一方の米子北は初戦から苦戦続き。1回戦の帝京戦は後半ラストプレーでしぶとく追い付き、PK戦をモノにして何とか勝利。先制を許した2回戦も逆転勝ちで切り抜けると、3回戦もPK戦を制して、ベスト8へ勝ち上がる。準々決勝こそ各所にタレントを擁し、優勝候補にも挙げられていた神村学園に3-1で快勝したものの、準決勝の星稜戦も1点リードの後半アディショナルタイムに追い付かれ、直後の決勝ゴールで辛くも逃げ切り。決勝進出自体が大健闘と言っていいような5試合を過ごしてきた。

「青森山田は非常に強いチーム、王者ですので、現時点でのチームの力を発揮して、どこまで戦えるかというところを気負わずに、思い切って戦おうという話をしました」とは米子北の中村真吾監督。だが、キックオフを告げるホイッスルが鳴ると、ファイナルの主役は彼らがさらってしまう。

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