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サッカー フットサル コラム 2021年8月17日

帝京が味わった惜敗。伝統のカナリア軍団はこの悔しさを改めて復権の序章へ。

土屋雅史コラム by 土屋 雅史
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帝京高校

勝利はすぐそこまで見えていた。もうほとんどその手の中に掴んでいたと言ってもいい。だが、サッカーの神様は彼らがそのまま歓喜に包まれることを許さなかった。11年ぶりに全国の舞台へ帰ってきたカナリア軍団、帝京高校。その挑戦は改めて、この競技の難しさを痛感させられる結果となった。

高校サッカー界を代表する強豪として知られ、9度の全国優勝を誇る名門中の名門。今大会の初戦で対峙した米子北高校の中村真吾監督も「憧れのチームでしたし、試合をやるのも凄く楽しみでしたね。『やっぱカッコいいな』なんて思いました」と口にするようなチームだが、近年は苦しい時間を過ごしていた。

2015年。高校選手権で最後の日本一を獲得した時のキャプテンでもある日比威監督が指揮官に就任し、インターハイでも高校選手権でも“全国復帰”まで何度もあと一歩まで迫るが、なかなかその一歩が届かない。東京代表を懸けた試合で負けること、5度。今大会の東京都予選準決勝で堀越高校に後半アディショナルタイムまでリードを許しながら、そこから劇的な勝利を収め、全国切符を手にした直後の取材では、「苦しいよね。また負けるのかと思って…」と日比監督が声を詰まらせる一幕も。それゆえに久々の全国大会となったこの夏のインターハイでは、注目度も高かった。

だが、事はそうスムーズに運ばない。1回戦屈指の好カードと目されていた米子北との試合2日前に、センターバックのレギュラーだった藤本優翔が練習試合で膝を負傷し、試合出場が困難に。そもそも都内に練習場を構えている環境もあって、コンディションも整え切れないままに、初戦を迎えていた。

8月14日。日東シンコースタジアム丸岡サッカー場。前日の大雨の影響もあって、キックオフ時間が9時15分から12時に変更された中で開始されたゲームは、立ち上がりから米子北のシンプルなアタックが帝京ゴール前を襲う。「自分は少し緊張していましたけど、みんなも多少はしていたんじゃないですか。やっぱりプリンスリーグとは雰囲気の違いがあったと思います」と話したのは、ゲームキャプテンを務めるGKの岸本悠将。なかなか帝京に攻撃の手数が出てこない。

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