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サッカー フットサル コラム 2021年8月10日

メッシのいないリーガはどうなる?

木村浩嗣コラム by 木村浩嗣
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バルセロナ退団会見で涙を拭うメッシ

バルセロナ退団会見で涙を拭うメッシ

メッシ退団。

会長の発表会見が終わり、本人のお別れ会見も終了した。静かだ。抗議デモなんてまったく起こっていない。本人もクラブも希望した契約が成立しなかったのは、ラ・リーガの課した年俸キャップ制をクリアできなかったせいだが、ラ・リーガの本部へ怒ったファンが殺到した、という話も聞かない。衝撃のニュースも意外に早く日常化していくのかもしれない。

このリーグを長年見守っている者からすると、“年俸キャップ制が引っくり返され、逆転残留”なんてこともあるかも、と思っていた。なにせ、メッシ喪失は数百億円の喪失となってラ・リーガの売上に跳ね返ってくるし、過去、ファンの蜂起に譲ってセビージャとセルタの強制降格を引っくり返す、なんてこともあったからだ。

だが、バルセロナのラポルタ会長は立派だった。“放出は年俸キャップ制のせい”とはせず、その大元にある“前執行部が作った大赤字のせい”というメッセージを明確に出した。“大目に見てくれれば残留できた”という泣き言もなかった。「ルールはルール」という高いモラルがサッカー界に生まれていることに感心させられた一件でもあった。

メッシがいなくてもリーガは続く。

大半のクラブは無償の補強(レンタル、自由契約)に力を入れ、足りない部分はBチームから補うという形で何とか強化しようとしている。たまに有償補強があっても、それは交換トレードや余剰戦力の売却によって賄われている。メッシ後のリーガはさらなる育成重視に舵を切るに違いない。今でもリーガは5大リーグで最も国産選手比率が高いが、この傾向はさらに強まるだろう。育てて売る、育てて強化する、だ。メッシの穴はアンス・ファティやペドロが埋める。ブライアン・ヒルは売られてセビージャの財政を潤す……。

メッシのいないリーガは我慢して前進する。

バルセロナのガンペール杯に呼べた観衆はわずか3000人だった。だが、昨年は無観客だったのだ。ベティスの親善試合にはキャパシティの25%、1万5000人の入場が許された。全員マスク姿。でも、昨年の3月非常事態宣言が出された以来、初めてお客さんを入れられた。

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