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サッカー フットサル コラム 2021年7月25日

オリンピックでメダルを狙う男女のサッカー代表。初戦はともに集団サッカーができず、「個の力」で勝点を確保

後藤健生コラム by 後藤 健生
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このあたりの展開を見ていて思い出したのが、数年前までの男子の日本代表の試合だ。

まず、第一は立ち上がりでの失点。

日本の選手がヨーロッパや南米、アフリカのチームと対戦すると、どうしてもパワーやサイズで劣る場合が多い。キックオフ直後の両チームともに元気な時間にはそのパワーの差が大きくなるのだ。つまり、いわゆる
「無酸素運動」では筋肉量が多い方が優位に立つからだ。

もちろん、持久系の能力で比較すれば日本の選手たちは互角か優位に立って戦える。従って、時間の経過とともに態勢を立て直すことはできるのだが、序盤に失点を喫してしまうとその後は挽回するためにかなり大きなパワーが必要となってしまう。

10年ほど前まで、男子の試合でもそういう展開をよく目にした。たとえば2004年のアテネ・オリンピックに出場したU-23日本代表は立ち上がりの失点を重ねて良いところなく敗退した。

そして、もう一つ。日本は中盤でパスをつなぐ技術は高いが、ゴール前の迫力に欠けるので、相手チームが日本にボールを持たせるような戦い方をしてくることが多かった。カナダ戦と同じである。

つまり、決定力不足の日本に中盤でボールを持たれても危険は小さいので、日本と対戦する時は中盤ではボールを持たせてゴール前をしっかり守る。そして、カウンターで点を取るのが最も効率的というわけである。

日本がブラジル代表と戦うと、必ずのようにこのパターンでやられてしまったものだ。

最近、男子の日本代表はワントップにも大迫勇也という前線でボールを収めて起点を作れる“半端ない選手”が登場したこともあって、次第に決定力も身に着けてきており、個の力での打開もできるようになってきた。

東京オリンピックに出場しているU-24日本代表は初戦で南アフリカと戦った。この試合は日本が完全にゲームを支配していたのだが、ファイブバックで守る南アフリカの守備を攻略することができなかった。決定機は何度も作ったのだが、初戦の硬さのせいなのかシュートがなかなか枠をとらえない。それでも焦れずに戦えたあたりは安定感を感じさせたが、しかし、残り時間も少なくなってくる……。

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