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サッカー フットサル コラム 2021年6月30日

「過度な慎重さ」が墓穴を掘る。絶好の勝機を逃した柏レイソル

後藤健生コラム by 後藤 健生
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こうして、なかなか手を打てないまま時間が経過し、そして63分に両軍ベンチが同時に動いた。

柏はトップにクリスティアーノを入れて、ペドロ・ハウルとのツートップとしたものの(トップだった瀬川が2列目に)、システムやバランスは大きく変えなかった。一方、横浜FMはMFとして攻撃的な天野純が入り、さらに左サイドバックにティーラトンを入れ、右の小池龍太とともにサイドバックが攻撃に参加する回数を増やすことで、1人少ない横浜FMが攻めの姿勢を強化した。

そして、横浜FMが2ゴールを決める。

76分の1点目は高い位置から左サイドバックのティーラトンが蹴ったロングフィードを前線で前田大然が受け、ファーストタッチでDFを振り切ってクロス。GKに触れたものの、このクロスはGKに触られたもののフリーのオナイウ阿道に渡り、オナイウが落ち着いて決めた。そして2点目は右サイドバックの小池が持ち上がって入れたボールを柏の古賀がバックパス。GKのキム・スンギュのクリアが前田の膝あたりに当たり、こぼれたボールを前田自身がプッシュしたもの。

半分は相手のミス絡みではあったが、両サイドバックの積極性や前線の選手の前に出る姿勢、つまり横浜FMの積極性から生み出された得点だった。

柏は89分に意地の1点を返したものの、あれだけ良い入り方をして、しかも相手が1人少なくなるという絶好の勝機を逃してしまったのだ。「マルコス・ジュニオールの退場はむしろ柏にとって不運だった」とも言えるが、やはり調子の上がらないチームにありがちな“過度な慎重さ”が裏目に出た敗戦だったような気がする。

文:後藤健生

後藤 健生

後藤 健生

1952年東京生まれ。慶應義塾大学大学院博士課程修了(国際政治)。64年の東京五輪以来、サッカー観戦を続け、「テレビでCLを見るよりも、大学リーグ生観戦」をモットーに観戦試合数は3700を超えた(もちろん、CL生観戦が第一希望だが!)。74年西ドイツ大会以来、ワールドカップはすべて現地観戦。2007年より関西大学客員教授

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