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サッカー フットサル コラム 2021年6月9日

トッテナムの新FDは難しいタスクを課されている

粕谷秀樹のOWN GOAL,FINE GOAL by 粕谷 秀樹
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デレ・アリ

デレ・アリ

はてさて、いったいだれを選ぶのだろうか。

6月4日の当コラムで、「トッテナムの新監督はアントニオ・コンテ濃厚」と報じたが、交渉は決裂した。

「オリヴァー・スキップやライアン・セセニョンといった下部組織出身の若手を積極的に起用し、攻撃的なポゼッション・フットボールを」

新チームの青写真を説明したダニエル・リヴィー会長に対し、コンテは「即戦力の補強」を頑として譲らなかったという。双方の考え方が根本的に異なっているのだから、着地点を見いだせるはずがない。

それにしても、“下部組織出身の若手登用と攻撃的なポゼッション” を掲げたリヴィーが、なぜコンテに白羽の矢を立てたのだろうか。ユベントスでもチェルシーでも、彼のプランは経験者によるカウンターだった。

コンテ招聘の背後には、今週末からトッテナムのフットボール・オブ・ディレクター(FD)に就任予定のファビオ・パラティチの姿が見え隠れする。

ジョゼ・モウリーニョ退任後、アヤックスのエリック・デン・ハーグ、ベルギー代表のロベルト・マルティネスとの接触、さらに前監督マウリシオ・ポチェッティーノの復帰などは噂されたが、新指揮官の候補としてコンテの名前は挙がっていなかった。

しかし、パラティチとコンテはユベントス在籍当時から昵懇の間柄だ。したがってパラティチが新監督の候補として、リヴィーにコンテを推薦したのではないだろうか。FDとして最初の仕事が新監督招聘なら、印象はすこぶるいい。

さて、コンテとの交渉は決裂したものの、「パラティチはリヴィーの信頼を得た」と多くのメディアが伝えている。ユベントスでクリスチャーノ・ロナウド、ポール・ポグバ、パウロ・ディバラ、アルトゥール・ビダルなどの獲得にひと役買った実績が高く評価されたそうだ。一連の動きはジュゼッペ・マロッタ(現インテル・ミラノCEO)が主導したものであり、パラティチはサポート役に過ぎなかったのだが……。

また、パラティチがFDに就任した場合、現職のスティーヴン・ヒッチェンはどのような扱いになるのだろうか。進行していたはずの移籍交渉が、すべて暗礁に乗り上げる恐れも出てきた。パラティチの招聘を、まったく聞かされていなかったとの情報も入手した。ちなみにヒッチェンは多くの選手に信頼され、大多数のサポーターが復帰を懇願するポチェッティーノとも良好な関係を維持している。

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