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サッカー フットサル コラム 2021年4月12日

上位決戦で圧巻のプレーを見せた鎌田大地。飄々としたプレーぶりは遠藤保仁を思い来させる

後藤健生コラム by 後藤 健生
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その後、1点ずつを取り合って、試合は4対3で終了。フランクフルトはチャンピオンズリーグ圏を争う当面の相手、ヴォルフスブルクを相手に貴重な勝点3を奪ったのだ。先制された直後の同点ゴールを決め、後半にも同点とされた後にすぐ相手を突き放す3点目をアシストした鎌田は、この勝利に大きく貢献した。

1ゴール1アシストという“結果”だけではない。この日の鎌田のパフォーマンスは90分を通して賞賛に値するものだった。

アシストとなったパス以外にも、トップ下に位置した鎌田は前線のヨヴィッチやアンドレ・シウヴァに素晴らしいパスを供給し続けたのだ。

事前に味方の位置や動きを把握しているからなのだろう。味方からのパスを受けたり、相手のボールをインターセプトした瞬間に、ほとんどノールックで的確なパスを出すことができるのだ。体の向きや顔の向きから考えて、まったく意外な、予測できない方向に角度を付けてパスを出せるので相手のDFからすると非常に対応しづらくなる。

鎌田は身長が180センチと、ブンデスリーガの屈強な選手たちの間では特に大きな選手ではない。いや、むしろ華奢な印象を受ける選手だ。また、俊足を飛ばして走り回る選手でもない。

そんな鎌田がこれほどの好パフォーマンスを発揮できるのは、ポジション取りの上手さのおかげなのだろう。鎌田は、つねに相手のマークからはずれた絶妙な位置を取ってボールを受けている。

しかもヴォルフスブルク戦の3点目のアシストの場面でも分かるように、接触プレーを見ても最近は当たり負けをすることがほとんどない。よほど、しっかりと体幹の強さを作り上げているのだろう。

その飄々としたプレーから長短の意外性溢れるパスを繰り出して攻撃を操るプレーぶりは独特のもので、どこか、あの日本代表のレジェンドだった遠藤保仁を思わすようでもある。

先日の日本代表での試合でも鎌田は好パフォーマンスを発揮していたが、このヴォルフスブルク戦のようなプレーをしてくれたら、日本代表にとってもオプションが増えることになるだろう。

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