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サッカー フットサル コラム 2021年3月19日

まだまだ完成途上の浦和レッズ。将来への楽しみはあるものの、完成までに時間は必要

後藤健生コラム by 後藤 健生
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だが、札幌戦は勝点こそ拾ったものの、収穫はほぼ何もないような試合になってしまったのだ。まだ、チーム作りが始まったばかりで、試合によって出来、不出来の振れ幅が大きい状態のようである。

横浜F・マリノスは一昨年のJリーグ・チャンピオンだ。アンジェ・ポステコグルー監督の下で超攻撃的なサッカーを展開して優勝を遂げた。特徴は、両サイドバックがインナーラップし、インサイドハーフのポジションまで上がって攻撃を組み立てること。左右の両サイドバックが同時に攻め上がることもしばしばだった。

昨年は、そのサイドバックが攻撃参加した裏のスペースを狙われてしまったため、今シーズンはサイドバックの攻撃参加は自重気味だが、それでも機を見て攻めあがってくるサイドバックの重要性は変わらない。

浦和との試合では、右サイドバックの松原健がトップの位置にまで上がることが何度もあったし、左サイドバックのティーラトンは前半のうちに負傷交代してしまったが、後半には代わって入った小池龍太がマルコス・ジュニオールのクロスに合わせて3点目を奪っており、「やはりこのチームの特徴はサイドバックの攻撃参加にあるのだ」ということを見せつけた。

ただ、この横浜FMとの試合では、浦和もサイドバックの攻撃参加を何度も見せた。

「サイドバックの攻撃参加」という意味では、リカルド・ロドリゲス監督もポステコグルー監督にはけっして負けていないのだ。リカルド・ロドリゲス監督は、昨年は徳島ヴォルティスを率いてJ2リーグを戦い、やはりサイドバックが最前線に飛び出してくる可変システムを駆使して、徳島をJ2優勝そしてJ1昇格に導いた。

横浜FM戦では、右サイドバックは宇賀神友弥が務めていたが、宇賀神はタッチライン沿いを攻めあがるだけではなく、最前線まで上がって、杉本健勇と並んでツートップのような形になることが何度もあった。

その際は、ツートップの一角にポジションを取っていた小泉佳穂がMFに下がり、時には小泉が、あるいは右サイドハーフの明本考浩がサイドバックの位置まで下がったりして、全体のバランスを取る。まさに、昨シーズン、徳島でやっていたプレーを髣髴させるものであり、「このまま完成度を上げていけば面白いサッカーができるだろう」という期待を抱かせるものでもあった。

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