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サッカー フットサル コラム 2020年12月30日

番狂わせは、やはり難しい。リーグ戦上位同士の戦いとなった天皇杯、皇后杯の決勝戦

後藤健生コラム by 後藤 健生
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だが、J1王者の川崎も、徹底して勝負にこだわってきた。

川崎が慎重な試合運びを見せたのだ。ボールをキープして、パスを回し続けるのはいつもの川崎らしかったが、パス回しはいつも以上に慎重で、攻撃のためにスイッチはなかなか入らなかった。

「格下相手に失点すると面倒なことになる。絶対に先制ゴールを与えないように」

それが、この試合に臨む川崎のテーマだった。川崎は得点力が高い攻撃的なチームだが、同時に失点も少ないチームだ。その川崎が慎重な戦い方を選択したのだから、秋田がなかなか決定機を生むことができなかったのも当然のことで、結局、秋田のシュートは1本だけだった。

ようやく、前半の最後の10分ほどになって、川崎が攻撃のギアを上げると、すぐに三笘薫が抜け出して先制ゴールを決めた。そして、後半に入っても川崎は慎重な試合を続け、田中碧のFKで2点差として勝負を決めた。

善戦はできても、格上を倒すことはまったく次元の違うタスクとなる。「ジャイキリ」は、そう簡単には実現できないのだ。

こうして、元日に行われる天皇杯決勝は川崎対G大阪。つまり、J1の優勝チーム対準優勝チームの対戦という、まるでスーパーカップのような顔合わせとなった。

皇后杯全日本女子選手権でも番狂わせは少なく、準々決勝に進出したのはなんと、なでしこリーグの1位から8位までだったのだ。番狂わせとはまったく無縁な大会のようだ。

そして、12月29日の決勝戦に勝ち残ったのは浦和レッズレディースと日テレ・東京ヴェルディベレーザ。浦和は今シーズンのなでしこリーグで優勝。一方、ベレーザは昨年の三冠女王だ。

女子サッカーは、まだまだ一握りの強豪とその他の実力差が大きいのだ。

もっとも、天皇杯と皇后杯を通じて、最も「ジャイキリ」に近かったのが、皇后杯準決勝の浦和レッズ・レディース対アルビレックス新潟レディースの試合だった。前半の早い時間帯に猶本光のFKが決まって早々に浦和が先制したのだが、すぐに右サイドからのクロスが流れてきたところを上尾野辺めぐみが決めて同点とし、その後は新潟が最終ラインでしっかりと防いで互角に戦った。後半には、上尾野辺が左からのクロスをとらえてフリーでシュートを放ち、クロスバーに嫌われた場面もあった。

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