誹謗中傷は絶対に許されない。醜悪な概念を一掃せよ

リーズのエズジャン・アリオスキに頭突きを食らわせたアーセナルのニコラ・ペペに対し、SNSでは黒人差別の投稿が相次いだ。北マケドニア代表のアリオスキを脅迫するメッセージも散見した。

事態を重く見た警察が捜査を開始し、アーセナルとリーズも公式ウェブサイトで強い声明を発している。

「誹謗中傷は絶対に許さない。犯人を特定するため、警察には全面的に協力する」

黒人のなにがいけないというのだ。北マケドニアにはイスラム過激派組織『ISIL』の帰還兵が数多く潜伏しているとはいえ、アリオスキになんの罪があるというのだ。

自分に合わない者を敵と決めつけ、SNSで非常識な投稿を繰り返す連中には厳罰が必要だ。匿名性を盾に、責任の所在から逃げる卑怯者を見逃してはならない。「Black Lives Matter」にブーイングを浴びせたミルウォールのサポーター、チャンピオンズリーグで差別的な発言が発覚した審判のセバスティアン・コレスクも含め、醜悪な概念は一掃されてしかるべきだ。

文：粕谷秀樹