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【プレビュー】高円宮杯 JFA U-18 サッカープレミアリーグ2020 関東 第7節 浦和レッドダイヤモンズユース vs. 大宮アルディージャU18
後藤健生コラム by 後藤 健生浦和レッドダイヤモンズユース vs. 大宮アルディージャU18
憧れの埼玉スタジアム2002メインピッチでの試合である。
前節、浦和レッドダイヤモンズユースはそれまで首位に立っていたFC東京U-18を相手に手堅く2対0の勝利を収めた。前半にセットプレー(CK)から先制し、そして終盤には交代で入ったばかりの堀井真海が見事なボレーシュートを決めるという素晴らしい内容の勝利だった。
一方の大宮アルディージャユースは第5節で横浜FCユース戦で初勝利を飾ると、第6節でも強豪横浜F・マリノスユースを相手に6対0と圧勝して連勝を飾った。好調同士の戦いと言っていいだろう。
前節での勝利によって、両チームとも数字上はまだ逆転優勝の可能性を残しての「埼玉ダービー」ということになった。こうした様々な状況を考えれば、両チームのモチベーションが低いわけはない。激しい攻め合いが期待できるのではないか。
浦和のストロングポイントはアウトサイドからの攻撃だ。右の稲垣篤志と伊澤壮平、左サイドの福島竜弥と奥山圭介と、サイドバックとサイドハーフの関係性がとてもよく、質の高いクロスが入る。中央ではトップの岡本岳とトップ下で大きく動きながらスペースに顔を出す盛嘉伊人がゴールをうかがう。
大宮では、来シーズンからトップチームに昇格することが決まっている大澤朋也と柴山昌也のプレーに注目したい。
トップの大澤は前節の横浜FC戦ではその得点能力を発揮してハットトリックを達成。得点ランキングでも一気にトップに躍り出た。そして、柴山の魅力はなんといってもテクニカルなドリブル突破だ。右サイドバックの貫真郷も攻撃的なプレーヤーで、柴山との絡みから再三チャンスを演出する。
互いに守備も堅いチームで、中央からは簡単に前線にボールが収まらないだろう。どのようにしてサイドを崩し、強力FWにピンポイントのクロスを送り込めるか。両サイドの攻防に注目しよう。
文:後藤健生
後藤 健生
1952年東京生まれ。慶應義塾大学大学院博士課程修了(国際政治)。64年の東京五輪以来、サッカー観戦を続け、「テレビでCLを見るよりも、大学リーグ生観戦」をモットーに観戦試合数は3700を超えた(もちろん、CL生観戦が第一希望だが!)。74年西ドイツ大会以来、ワールドカップはすべて現地観戦。2007年より関西大学客員教授
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