ゴールとアシストで勝利に貢献した久保「みんなスタメンで出たい」

久保建英

現地時間10月22日、UEFAヨーロッパリーグ（EL）が開幕し、ビジャレアルはホームでトルコのシヴァスポルと対戦。その初戦で久保建英が初のスタメン出場を果たした。試合は前半13分、チュクウェゼのシュートのこぼれ球をトップ下で出場した久保が詰め、初ゴール。さらに前半20分、久保が中央右から縦パス、これをバッカが右足で叩き込み、2−0とビジャレアルが容易に試合を進める。

しかし、前半でそのリードを失ったウナイ・エメリ監督はバエナを下げ、後半頭からイボーラを投入して立て直しを図る。すると後半12分、久保の左からのCKにフォイスが頭で合わせて、3−2と再びビジャレアルがリード。しかし後半19分、FKを直接決められ同点。エメリ監督は後半25分、バッカとジャウメ・コスタに代えて、パコ・アルカセルとぺドラサを投入。するとパコがその4分後の後半29分、さらに後半33分と立て続けに2点を奪い、5−3。試合はこのままエースFWの活躍でビジャレアルが打ち合いを制した。

久保の試合後のインタビュー。
インタビュアー（I）:特に3−3になったとき、勝利が難しいと感じたのでは？
久保（K）:「最後まで難しい試合になることはわかっていた、最後の最後までね。相手の調子が上がっているときに我慢して勝つことができた」

I:スタメン獲得まで6試合と時間がかかりましたが、ゴール、アシストと結果を残せました。
K:「個人的にも、チームもこの勝利に満足している」

I:スタメンになるまでプレッシャーもあったかと思いますが？
K:「スタメンは自分では決めることはできず、監督が決めるもの。みんなスタメンで出たいし、スタメンで出たくない選手はこのチームにいるべきではない。だから競争がある。今日はスタメンだったし結果も出したから、この週末どうなるかだね」

I:ELでの目標は？
K:「1試合ずつ戦っていって、グループ首位を狙っていく。今日の他の試合はどうなっているかわからないけど。残り5試合も難しい試合になると思うけど、終わってみたら1位で通過できていたらいいね」

エメリ監督は試合後、「初スタメンの久保がゴール、アシストと結果を出しましたが」という質問に対し、「いいね。確かに与えられた仕事はほとんどこなした。チームが成長するように個人も成長していかないとね。これを続けていかなければいけない。タケ、サム（チュクウェゼ）、バエナ、ジェレミイ、フォイスも同じ。若手とベテランを入れてバランスを保とうと思っている。若い選手がどんどんデビューし、今日のように勝つことはいい経験になる」と締めくくった。

文：J SPORTS編集部