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サッカー フットサル コラム 2020年9月25日

W杯予選集中開催の可能性。28年ぶりにドーハでの予選大会が実現か?

後藤健生コラム by 後藤 健生
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もし、来年の最終予選がドーハでの集中開催と決まったら、あの時の悪夢が蘇ってきて“悲観論”が飛び交うかもしれない。

そういえば、日本代表の森保一監督自身もイラクの同点ゴールが決まった瞬間にピッチ上にいた。先日、話を聞く機会があったが、「イラクのショートコーナーの時に、自分がチェックに行くべきだった」と今でも後悔が残っているような口ぶりだった。

しかし、あの時とは状況はまったく違う。開催地がドーハであったとしても、悲観視することはまったくない。

当時の日本はまだワールドカップには出場したこともなく、アジアの中でも5番手、6番手という存在だった。そして、中東という環境にも不慣れだった。中東で本格的に戦ったのは同じ1993年のUAEでの1次予選が初めてであり、ドーハに行く前には「あちらにはタクシーというものが走っていない」などといった怪しげな情報が流れていたくらいだ。

だが、今では日本はFIFAランキングでもアジア1位という実力を、中東ではその後も何度も戦ってきており、環境には慣れている。ドーハは2011年にアジアカップ優勝を成し遂げた地でもあるし、中東での戦いを前にドーハで直前キャンプを行うこともあるくらいで、同地との縁は深い。そして、日本代表選手の半数以上はヨーロッパでプレーしているが、ドーハならヨーロッパとの時差も小さく、選手にとっては移動の負担も少なくなる。

28年ぶりのドーハでの最終予選が実現すれば、悲劇の記憶を塗りなおすチャンスと考えていいだろう。

そして、もし2021年の秋〜冬に最終予選を勝ち抜いたとすれば、それは翌2022年に同じドーハで開催されるワールドカップ本大会に向けての最高のシミュレーションとなるに違いない。

文:後藤健生

後藤 健生

後藤 健生

1952年東京生まれ。慶應義塾大学大学院博士課程修了(国際政治)。64年の東京五輪以来、サッカー観戦を続け、「テレビでCLを見るよりも、大学リーグ生観戦」をモットーに観戦試合数は3700を超えた(もちろん、CL生観戦が第一希望だが!)。74年西ドイツ大会以来、ワールドカップはすべて現地観戦。2007年より関西大学客員教授

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