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サッカー フットサル コラム 2020年8月10日

再開後無傷の8連勝……。川崎フロンターレがどうにも止まらない

後藤健生コラム by 後藤 健生
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だが、昨シーズンの川崎は「あと1点」が取れずに勝点を失う試合が多く、結局、屈辱的な4位という成績に終わった。従って、川崎にとって今年は「新たな挑戦」の年なのだ。そのため、鬼木監督が徹底させたのは、、より速くゴール前にボールを送り込むという意識、パス・スピードの意識の徹底だった。

実際、今シーズンの川崎は、従来からのパスの正確性はそのまま維持した上で“パス・スピード”を大幅にアップさせており、これによってその攻撃力はかつてないほど強力化している。

試合前のウォーミングアップを見ても、“パス・スピード”の意識を理解することができる。ウォーミングアップでは、どのチームもいわゆる「鳥かご」と呼ばれるボール回しを行う。だが、そうした場面でも今シーズンの川崎はとにかく狭いスペースでスピードのあるパスを回そうとしているのだ。

シュート練習でもそうだ。後ろの選手が前方の味方にパスを供給して、前の選手がシュートを撃ったり、あるいは前の選手が落としたボールを後方の選手がシュートするなどパターンはいろいろだが、たいていのチームはシュートを撃つ、つまりキックすることだけを意識している。だが、川崎のシュート練習では前の選手につけるパスが実に速くて、また厳しいのだ。そのパスを足元にピタリと収めて、時間をかけずに早いタイミングで正確なシュートにコースを狙って撃つ。つまり、実戦と同じ感覚でシュート練習をしているのだ。

いずれにしても、大事なのは「パス・スピード」に対する意識付けだ。

リーグを連破した当時の川崎と比べると、ロングパスが多いのも今シーズンの特徴だ。かつての川崎は“小さなスペース”を見つける目が優れていたが、その目の届く範囲が広くなったようだ。パスの出し手も、受け手も、スペースが見えているから、スペースに走れば、そこに絶妙のタイミングで正確なパスが送り込まれてくる。

かつての川崎では、1本のパスで局面を変えるのは中村憲剛の仕事だった。そして、大島僚太がそれを補っていた。

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