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サッカー フットサル コラム 2020年7月21日

鈴木良平のフロイントを訪ねて

土屋雅史コラム by 土屋 雅史
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良平さんのロケには必ずある1人のディレクターが同行している。1970年代から80年代に掛けてのブンデスリーガの魅力を青春時代に知ったそのディレクターは、良平さんの豊富過ぎる知識に唯一付いていけるスタッフでもある。お互いに何だかんだ言いながらも、なかなかウマが合う感じも傍から見ていると面白い。

当然今回お届けする映像も、すべてそのディレクターが撮影している(ハインケスインタビューで一瞬鏡越しに映ります!)。最初に1部へ上がってきたばかりのホッフェンハイムを訪れ、浦和レッズでも活躍したトミスラフ・マリッチにインタビューした回。次に前述したハインケスがレヴァークーゼンの監督を務めていた際に直撃した回。そして、ボルシア・ドルトムントにリーグタイトルをもたらしたばかりの若きユルゲン・クロップに話を聞いた回。この3つの放送回をまとめたものが今回の1時間だ。

特にクロップは、ドイツ語で直接会話のできる良平さんが良い雰囲気を作ってくださったこともあって、非常に気さくに質問へ答えている。彼がライバルクラブの監督たちの印象を問われ、何のためらいもなく次々と言葉を繰り出していくシーンは、必見だと思う。

思えば不思議な人である。それだけの経歴を誇っていながら、偉ぶる様子は微塵もない。控え室で談笑する姿は実に快活。番組の新年会ではなかなかの酒豪ぶりを発揮しつつ、誰よりもその場を楽しんでいるようにも見える。年齢を感じさせないスタイリッシュな体形も日頃の鍛錬の賜物。いまだに現役選手としてシニアリーグでボールを蹴っており、おそらく不摂生を極めているどの番組スタッフよりも、ピッチを走れるのは良平さんだろう。

番組に出演する際には、事前の打ち合わせというものが存在する。良平さんも例外ではなく、毎回ある喫茶店でその打ち合わせは開催されている。これが面白いのだ。番組で話す内容は言うまでもなく、番組では話せないような内容も、そこでは聞くことができる。これが実に面白いのだ。

もちろん視聴者の方と共有した情報もたくさんあるが、実は視聴者の方にはご紹介することなく、スタッフだけが知り得た情報もたくさんある。皆さんには申し訳ないと思いつつ、そちらの方がよりドイツを深く知るのに役立っていることも事実。いわゆるスタッフの役得である。

そろそろまた良平さんに、いろいろなお話を伺いたいなあ。新シーズンが始まったら、ご出演いただけるような企画を考えないと。あの喫茶店での打ち合わせが必要となるような、ちゃんとした企画を。

文 土屋雅史(J SPORTS)

土屋 雅史

土屋 雅史

1979年生まれ。群馬県出身。群馬県立高崎高校3年時には全国総体でベスト8に入り、大会優秀選手に選出。早稲田大学法学部を卒業後、2003年に株式会社ジェイ・スカイ・スポーツ(現ジェイ・スポーツ)へ入社し、「Foot!」ディレクターやJリーグ中継プロデューサーを歴任。2021年からフリーランスとして活動中。

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