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サッカー フットサル コラム 2020年7月17日

藤原清美のブラジルフチボウ通信

土屋雅史コラム by 土屋 雅史
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ファビオとラファエウの2度に渡る取材は、それこそ藤原さんの真骨頂。彼女は選手たちの自宅に招かれるのだ。そもそもスーパースターの“お宅訪問”なんて、どう逆立ちしても我々にできるものではない。ミックスゾーンでもない、インタビュールームでもない、自宅という環境がもたらす“空気感”が、彼らのリラックスした雰囲気に一役も、二役も買っていることも改めて言うまでもないだろう。

今回の放送には収められていないが、個人的に印象深いのは“フェリポン”ことルイス・フェリペ・スコラーリが、セレソンの監督を務めていた頃の会見の模様。それまでメディアの厳しい質問にさらされ、難しい表情を浮かべていた“フェリポン”が、藤原さんの質問を受けると一瞬で笑顔になり、「キヨミ!彼女は僕の女神なんだ!」と言い放ったのだ。

彼らは高額な報酬と引き換えに、信じられないようなプレッシャーと戦っている。ブラジルメディアのそれは過剰なほどであり、その環境に身を置いている限り、そこから解放されることはほとんどないはずだ。そんな状況の中で、いつも変わらずにこやかに、いつも変わらず可愛らしいポルトガル語で、彼らへ一生懸命質問する藤原さんは、まさに“女神”のような存在なのだろう。

普段の藤原さんも、基本的に画面の中で見たそのままの人だ。違う所があるとすれば、時々会話の中にネイティブである関西弁のイントネーションが混じるぐらい。ほとんどが初めて会った10年以上前から、まったく変わっていない。それ自体もちょっと驚異的だと思うが。

だが、20年に及ぶブラジル生活ゆえに、少し日本人とは違うメンタリティを感じる時もある。少し前にスタジオへやってきた時。最近の一番の楽しみは、土曜日の午前中からマンションのプールサイドでビールを飲むことだと、嬉しそうに語っていた。何だか凄くブラジルっぽくて、日本でしか暮らしたことのない僕は「いいなあ」と思ってしまったけど、よくよく考えれば日本人の発想ではないですよね。

暑い陽射しの降り注ぐ、リオ・デ・ジャネイロの午前10時。プールサイドでビールグラスを傾ける藤原さん。正直あんまり想像つかないなあ。

文 土屋雅史(J SPORTS)

土屋 雅史

土屋 雅史

1979年生まれ。群馬県出身。群馬県立高崎高校3年時には全国総体でベスト8に入り、大会優秀選手に選出。早稲田大学法学部を卒業後、2003年に株式会社ジェイ・スカイ・スポーツ(現ジェイ・スポーツ)へ入社し、「Foot!」ディレクターやJリーグ中継プロデューサーを歴任。2021年からフリーランスとして活動中。

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