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サッカー フットサル コラム 2020年7月14日

追憶のリーガ・エスパニョーラ

土屋雅史コラム by 土屋 雅史
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今回のセレクションでお送りするのは、まさにリーガの放映権がなくなった直後の放送回。倉敷さんと西岡さんが冒頭に“リーガ喪失”を伝えながら、それでも番組を続ける所信表明を、彼ららしいしなやかさで宣言してくれている。ある意味で『Foot!』が20年も続いたのは、この時に生まれた“なくなったものを逆手に取ってやる”マインドが、大きくその後の番組制作スタイルに影響を与えていたからだと思う。

伝統のクラシコは『紙芝居』という荒業で紹介した。その際にヘタウマ的な画を描いた石神ディレクターは、以降“石神画伯”という愛称でたびたび番組内にも登場することとなる。今回の放送冒頭では“石神画伯”が『紙芝居クラシコ』の発案について語っており、これは見逃せない特典映像だろう。

また、J SKY SPORTS時代からリーガ中継や『Foot!』を支えてきてくれた幸谷秀巳さんが、スペインで敢行したロケの模様もお届けする。今や某動画サイトで相当な再生回数を稼いでいるフェルナンド・トーレスのシュート練習、ワールドカップ優勝監督のビセンテ・デル・ボスケや元日本代表監督のハビエル・アギーレに直撃したインタビューなど、貴重な企画の数々も是非楽しんでいただければ幸いだ。

振り返ればリーガとは“余地”の大きいリーグだった。ラージョ・バジェカーノの“おかあちゃん会長”として知られるテレサ・リベロは、子供を寝かしつけてからスタジアムに来るため、よくウトウトしている姿をカメラに抜かれていた。

ホアキンとデニウソンが左右から仕掛けまくるのに、大して点の取れないベティス。カターニャやカルピン、モストボイ、グスタボ・ロペスなど仕事人風情が揃うセルタ。親分リケルメを筆頭に、フォルラン、ソリン、アルアバレーナ、フィゲロアなど個性豊かな南米勢が暴れ回ったビジャレアル。リーグを鮮やかに縁取るサブキャラの充実さは、そのままリーガの魅力だった。近年のほぼ2強体制にやや物足りなさを感じるのは、見る側の勝手な贅沢心だろうか。

どうやらベティスは今シーズンの最終節でバジャドリーと対戦するようだ。ホセ・ソリージャかあ。城彰二とビクトルのコンビは楽しかったし、マルコス・アスンソンのフリーキックはだいたいクロスバーに当たってたし。何も懸かっていないチーム同士だから無理だとはわかってるけど、倉敷さんと幸谷さんで中継やって欲しいなあ。あの2人こそ、こういう試合にうってつけだと思うのだけれど。

文 土屋雅史(J SPORTS)

土屋 雅史

土屋 雅史

1979年生まれ。群馬県出身。群馬県立高崎高校3年時には全国総体でベスト8に入り、大会優秀選手に選出。早稲田大学法学部を卒業後、2003年に株式会社ジェイ・スカイ・スポーツ(現ジェイ・スポーツ)へ入社し、「Foot!」ディレクターやJリーグ中継プロデューサーを歴任。2021年からフリーランスとして活動中。

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