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ちょうど、強豪ベルギー相手に2点を奪ってしまった後の日本代表のような気持ちだったのだろう。攻めるべきか、守るべきか……
実際にはスコアは3対0のまま前半が終わったのだが、YS横浜は最後の時間帯の悪いイメージをそのまま引きずって後半に入ってしまった。
一方、富山の方はハーフタイムで2人の選手を交代させ、さらにシステムも前半の4−2−3−1から3−4−3に変更してきた。そして、これが効果的だった。
守備ではスリーバックに切り換えたことで、両ウィングバックがYS横浜のサイドハーフをしっかり押さえ、さらに2列目から飛び出してくるインサイドハーフに対してもスリーバックががっちりと捕まえる。そして、後半に投入された戸高弘貴(シャドー)と池高暢希(ボランチ)が素晴らしい働きをした。
富山は、47分にはCKに前半のうちに交代出場していた大野燿平が頭で合わせ、51分には右ウィングバックの田中佑昌からのクロスに戸高が合わせて、YS横浜がシステム変更に対して対応しきれていないうちに2点を奪って追撃の狼煙を上げた。
その後は、富山の猛攻にYS横浜がなんとか耐える時間が続いたが、75分には富山の足立亮監督はさらに交代カードを切って、4−2−3−1の形にしてさらに攻撃を仕掛けていった。
この間、YS横浜は相手の変化に対して、常に後手を踏む形で立て直すことができず、最後は89分、90+3分に失点して、3対0からの逆転負けを喫したのだった。
やはり、この試合も「5人交代制」がゲームを動かした。
富山は前半のうちに交代カードを1枚切っていたのだ。従来のように交代枠が3人までだったら、足立監督もハーフタイムで2人交代させるのは躊躇ったことだろう。だが、今シーズンは交代が5人まで認められるのだ。ハーフタイムに3人目までの交代を使うこともできる。しかも、その後さらに2人を同時に変えてさらに攻撃力アップを図ることさえできたのだ。
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