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サッカー フットサル コラム 2020年6月8日

万全の態勢で再開を目指すJリーグ。東京五輪開催可否を考える目安にもなるのでは……

後藤健生コラム by 後藤 健生
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しかし、今では無症状あるいは軽症感染者は入院はさせずに宿泊施設等で隔離することとなったし、PCR検査そのものも鼻の粘膜ではなく唾液を使った検査が承認されたことで検査数を大幅に増やせる態勢が整った。

数多くの検査が実施できるようになったこと。それが、政府による緊急事態宣言の解除とタイミング的に一致したことでJリーグは再開を決意したのだ。

Jリーグは、政府が大規模イベントの自粛を求めるよりも前にいち早くリーグ戦の延期を決定。その後、プロ野球(NPB)と合同で「対策連絡会議」を開き、専門家チームの助言を受けながら、万全の態勢を整えたうえで再開を模索してきたのだ。

今回の新型コロナウイルス対策に関しては、Jリーグは常に迅速かつ科学的な対応を続けてきたが、再開への準備という意味でも申し分のない対応だったと言えよう。そして、Jリーグでの検査体制や観客に対する感染症防止対策等々は他の競技にとっても大きな指針となることだろう。プロ野球とは「対策連絡会議」を通じて認識が共有されているわけだし、今後はトップリーグ機構などを通じて各競技のリーグ戦等の実施に際して、Jリーグ側からの情報は大きな役割を果たすことだろう。

さらに、日本では来年の7〜8月に開催が予定されているオリンピック・パラリンピックにとっても、Jリーグから得られた知見は重要な意味を持つだろう。

もちろん、原則として毎週1、2試合が行われるJリーグとオリンピックでは条件は大きく違う。とくに、オリンピック・パラリンピックの場合は海外からの観戦客が多いという大きなリスク要因も存在する。だが、スタジアム内での選手、審判員、役員、報道陣、そして一般観客に対する感染症対策をどうするのかという意味では、Jリーグの取り組みは、オリンピックにとってもある程度の参考になるはずだ。

ただ、オリンピック・パラリンピックが実際に来年、東京で開催できるかどうかは分からない。

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