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サッカー フットサル コラム 2020年6月1日

指導者ライセンス取得を目指す長谷部誠。日本人指導者が欧州活躍できる道を切り拓いてほしい

後藤健生コラム by 後藤 健生
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ロシア・ワールドカップで日本代表を率いた西野朗やガンバ大坂、FC東京で素晴らしいチームを作っている長谷川健太などはそうしたFW出身の監督だ。戦術の細部にこだわるのではなく、選手たちを気持ちよくプレーさせるあたりがFW的に思える。しかし、FW出身ながら戦術的な緻密さ、細部へのこだわりを持っている高木琢也のような指導者もいる。現役時代のプレーを見ていたら、高木があのようなタイプの監督になることは想像もできなかった。

そういえば、名将イビツァ・オシムもエゴ丸出しの華麗なタイプのCFだったという。

だが、いずれにしても、後方のポジションで、冷静なプレーをする選手だった人に後に名監督になった人が多いということは言える(ジョゼ・モウリーニョをはじめ、選手時代はまったく無名だった人も多いが)。

長谷部は、現役生活を続けながら、指導者資格取得のための研修を初め、またクラブの育成部門でコーチも行うという。S級ライセンス取得には数年はかかるだろうから、40歳前後で引退した段階で指導者デビューできるはずだ。

いずれは日本に戻ってドイツでのキャリアに裏打ちされた指導を行って、世界に通用する選手を育ててもらいたいとも思うが、やはり“長谷部監督”に期待したいのは、ヨーロッパのビッグクラブを率いて各国リーグやチャンピオンズリーグなどで活躍することだ。

日本人指導者の能力は現在でもけっして低くはない。Jリーグでも、この10年をとってみれば、日本人監督が率いるチームが優勝することの方がはるかに多くなっている。相手チームを分析して対策を講じ、それをピッチ上に落とし込んで相手の良さを消しながら戦うといった戦いが多いのがJリーグだ。そうした点でも、日本人監督の能力は今では外国人監督に勝るとも劣らない。

また、Jリーグ発足以来すでに四半世紀が経過し、プロ選手としてプレーした経験を持った監督が増えてきていることも事実だ。

そのおかげで、アジア各国で監督として活躍する日本人指導者は増えている。東南アジアでは日本人監督が成功した例はいくらでもある。

だが、本場ヨーロッパで日本人指導者が活躍するのはかなり難しいことだ。日本人監督がヨーロッパのチャンピオンズリーグで優勝することは、日本代表のワールドカップ優勝よりもさらに困難な目標のように思える。

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