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サッカー フットサル コラム 2020年4月15日

ルーニーを語らずしてユナイテッドを語ることなかれ

粕谷秀樹のOWN GOAL,FINE GOAL by 粕谷 秀樹
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エレーラ同様、ズラタンもよく闘った。選手としてのピークは過ぎていたものの、彼ならではの存在感で貢献した。この男がドレッシングルームに、キャリントンのトレーニングセンターに現れただけで、若手の背筋がピシッと伸びたという。いわゆる畏怖だ。組織を造るうえで絶対に必要な緊張感を、ズラタンはまとっていた。

そして、ルーニー……。

ユナイテッドを買収する際にグレイザー・ファミリーが莫大な借財をせず、強化担当のエドワード・ウッドワードがまともで、サー・アレックス退任後にデイビッド・モイーズのようなスットコドッコイを監督に据えていなかったら、ルーニーはより素敵なフットボールライフを過ごしていたに違いない。

ビッグスターを獲得できず、有能なタレントが退団し、それまでのユナイテッドを支えてきた名手たちは次々にユニフォームを脱いだ。こうして弱体したチームのすべてを背負わされたのだから、ルーニーもたまったものではない。

しかしウイングで、中盤センターで、彼はできるだけのことはやってきた。通算253ゴールはユナイテッド最多であり、今後二度と破られないはずの大記録である。

ルーニーを語らずしてユナイテッドを語ることなかれ──。この男は、歴史に名手のひとりだ。

【筆者注】中盤はダイヤモンド型。右インサイドがエレーラ、左がマタ、アンカーにキャリック。ルーニーは2トップの背後に配置する。

文:粕谷秀樹

粕谷 秀樹

ワールドサッカーダイジェスト初代編集長。 ヨーロッパ、特にイングランド・フットボールに精通し、WWEもこよなく愛するスポーツジャーナリスト。

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