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サッカー フットサル コラム 2020年3月4日

ケインはイングランドの宝だ。無理強いしてはいけない

粕谷秀樹のOWN GOAL,FINE GOAL by 粕谷 秀樹
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「プレー強度の高いシーンで問題なくても、試合前のジョギングで違和感があったり、急に痛くなったり、いったいどうすれば治るのか、ついに最後まで分からなかった。ケインがわたしと同じ症状でなければいいのだが……」

オーウェンもケインのコンディションを慮っていた。

こうした事情を受け、イングランド代表のガレス・サウスゲイト監督も、ヨーロッパ選手権までに異なる陣形、ケインに代わる選手をテストする必要に迫られている。ラヒム・スターリングに、ジェイドン・サンチョとフィル・フォーデンを組み合わせられないものだろうか。高さには欠けるが、テクニカル、かつスピーディーなトリオだ。

ヨーロッパ選手権予選の4-3-3を踏襲するなら、ジェイミー・ヴァーディ、あるいはダニー・イングスを起用するしか打開策はない。しかし、ケインに近いタイプといえばドミニク・カルヴァート=ルーインだ。技巧と高さを兼備し、ポストワークにもすぐれているため、ヴァーディやイングスより、カルヴァート=ルーインを優先すべきかもしれない。

「大丈夫です、心配ありません。オレ、行きます」

責任感の強いケインはサウスゲイト監督に出場を志願するだろう。ただ、少なくない欠場が続く直近2シーズンを踏まえ、イングランド代表とトッテナムのメディカルスタッフはミーティングを重ね、なおかつ専門医にセカンドオピニオンを求めるべきだ。ケインはイングランド・フットボールの宝だ。まだ26歳。ヨーロッパ選手権を無理強いしていけない。疲労性の負傷が原因でリタイアに追い込まれた場合、いったいだれが責任を取れるのだろうか。

文:粕谷秀樹

粕谷 秀樹

ワールドサッカーダイジェスト初代編集長。 ヨーロッパ、特にイングランド・フットボールに精通し、WWEもこよなく愛するスポーツジャーナリスト。

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