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サッカー フットサル コラム 2020年3月1日

イングランド勢が苦戦したCLのラウンド16。イングランド・サッカーは転換期を迎える時期なのか……

後藤健生コラム by 後藤 健生
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正当なスポンサー料であれば、それを移籍金や人件費(つまり、選手の給与)に使っていいのだが、投資グループがスポンサー料という名目でクラブの赤字を補填したとすると、それはFFP違反となる。

イングランドでは、すべてのビッグクラブがさまざまな形で国外からの投資を受けている。今回のマンチェスター・シティに対する処分によって、他のクラブも国外の投資家からの資金供与を受けにくくなることも考えられる。

こうした意味でも、プレミアリーグ・クラブの経営はこれまでと同じような形では進められなくなるかもしれないのだ。

CLでのイングランド勢の苦戦は、単に今シーズンの優勝の行方を左右するだけでなく、英国のEU離脱やFFPによるマンチェスター・シティのCL出場権剥奪といったピッチ外での動きと併せて考えるべきだろう。

こうした数々の難題を克復するための最良の方法は、自前での育成、つまりいわゆる「ホームグロウン選手」を増やしていくことだ。国籍がどこであれ各クラブが育成した選手であれば、当然、各クラブは自由に契約することができる。そして、ホームグロウンの選手であれば、巨額の契約金は不要になる。

今後はイングランドでも選手の育成がこれまで以上に重要になるだろう。実際、イングランドにおける選手育成はすでに成果を上げ始めており、各年代別の代表も強化されているし、また2018年のロシア・ワールドカップで比較的年齢の低いイングランド代表が活躍したことも記憶に新しい。

今、われわれはイングランド・サッカーに関する一つの時代の転換を目撃しているのかもしれない。

文:後藤健生

後藤 健生

後藤 健生

1952年東京生まれ。慶應義塾大学大学院博士課程修了(国際政治)。64年の東京五輪以来、サッカー観戦を続け、「テレビでCLを見るよりも、大学リーグ生観戦」をモットーに観戦試合数は3700を超えた(もちろん、CL生観戦が第一希望だが!)。74年西ドイツ大会以来、ワールドカップはすべて現地観戦。2007年より関西大学客員教授

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