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さて、元イングランド代表がふたりも食い込んでいるとは、極めてレアなケースだ。熟練の成せる業。しかし、両選手とも戴冠は難しい。イングスは孤軍奮闘だ。きっとどこかで息切れする。ヴァーディはレベッカ夫人の出産に立ち会って2試合欠場し、なおかつふくらはぎの負傷も影響しているのか、18節のシティ戦を最後にゴールから遠ざかっている。23節のバーンリー戦でもPKを失敗した。
また、オーバメヤンの爆発力は認めるものの、所属するアーセナルが過渡期を迎え、再編に四苦八苦しているだけに、個人タイトルよりもチーム事情を優先しなければならないだろう。
本命はアグエロだ。直近3試合で6ゴールの荒稼ぎ。22節のアストンヴィラ戦ではハットトリックを達成するなど、首位ヴァーディを瞬く間に視界にとらえた。ケビン・デブライネ、ダビド・シルバ、リヤド・マフレズといったアシスト役に恵まれ、なおかつ独力でも数多くのチャンスを創出できる。
対抗はマネとサラー、そしてスターリングとみた。3選手とも環境は申し分ない。リヴァプールのふたりにはロベルト・フィルミーノ、トレント=アレクサンダー・アーノルド、アンドリュー・ロバートソンと、パスヴァリエーション豊富な同僚がついている。シティのスターリングはアグエロのくだりでも触れたとおりだ。デブライネは15アシストで同ランク1位であり、7アシストのマフレズとシルバは3位タイだ。
ただ、スターリングは神経をすり減らすような個人タイトルを争った経験が少なく、シティにおけるストライカーの優先順位ではアグエロが上だ。こうして、スターリング落選。今シーズンの得点王争いはアグエロ、サラー、マネに三つ巴になる公算が大きいのではないだろうか。
昨シーズンはオーバメヤン、サラー、マネが22点でタイトルを分け合い、アグエロは1点差に泣いた。一昨シーズンはサラーが32点、ケインが30点というハイレベルな争いだった。さぁ、今シーズンのトップスコアラーは!?
文:粕谷秀樹
粕谷 秀樹
ワールドサッカーダイジェスト初代編集長。 ヨーロッパ、特にイングランド・フットボールに精通し、WWEもこよなく愛するスポーツジャーナリスト。
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