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サッカー フットサル コラム 2020年1月6日

どうする、「後利用問題」。完成した新国立競技場はサッカー場としても十分に使えそう

後藤健生コラム by 後藤 健生
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そうした諸事情を勘案すれば、やはりサッカーをメインにして、ラグビーのビッグゲームやコンサートにも使用するしかないだろう。Jリーグクラブの本拠地になれば、年間に20〜30試合を開催できるし、アクセスの良い国立競技場ならJリーグの試合でも平均5万人近くの観客動員も可能になるだろう。

ただ、今では各地にサッカー専用スタジアムが建設されている中で、陸上競技場として設計された国立競技場が使えるかという問題がある。設計前から「後利用問題」を考えておけば、オリンピック終了後に本格的に改装することが可能だったはずだが(1996年のアトランタ大会のメインスタジアムのように、野球場に改装することだって可能だった)、もうスタジアムは完成してしまっており、本格的改装は無理なのだ。

ただ、前にも述べたように新国立競技場は陸上競技場としては試合が見やすい設計になっている。日産スタジアムよりも、味の素スタジアムよりも見やすいのは間違いないのだから、解決法を見つけるのは不可能ではないだろう。

たとえば、イタリアでは旧式の陸上競技場を改装してサッカー場として使っている例が多い。しかも、スポーツにお金をかけられないイタリアでは安上がりな方法で改装している。つまり、本来のスタンドよりピッチに近いところ、つまり陸上トラックの上に仮設スタンドを造ってしまうという方法だ。

新国立競技場でもこれに近い方法で下層スタンドを造りなおせば、十分にサッカー場として利用できるような気がするのだが……

文:後藤健生

後藤 健生

後藤 健生

1952年東京生まれ。慶應義塾大学大学院博士課程修了(国際政治)。64年の東京五輪以来、サッカー観戦を続け、「テレビでCLを見るよりも、大学リーグ生観戦」をモットーに観戦試合数は3700を超えた(もちろん、CL生観戦が第一希望だが!)。74年西ドイツ大会以来、ワールドカップはすべて現地観戦。2007年より関西大学客員教授

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