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サッカー フットサル コラム 2019年12月13日

FIFA ビーチサッカー ワールドカップ パラグアイ 2019 日本代表、目標のベスト4に到達。「優勝が見えるところまで来た」

サッカーニュース by J SPORTS 編集部
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FIFA ビーチサッカー ワールドカップ パラグアイ 2019
FKでゴールを狙う茂怜羅オズ

12月1日(日本時間2日)、全ての日程を終え、11日間に渡るFIFA ビーチサッカー ワールドカップが幕を閉じた。

日本は、2005年以来のベスト4入り。優勝候補のブラジルがまさかのベスト8で消え、日本の準決勝直前には、過去2度優勝のロシアが敗戦。強敵が姿を消し、日本に優勝のチャンスが到来しているかのように思えた。

11月30日(日本時間12月1日)、これまで穏やかだった会場・アスンシオンの天候は変わりやすく、準決勝第1試合(ロシアvsイタリア)は豪雨。悪天候の中で得点を取り合う激戦となり、延長戦でイタリアがロシアを倒した(8-7)。

日本の準決勝は第2試合で、相手はメダル常連国であり、2015年には開催国として王者となったポルトガル。第2試合キックオフ直前に雨がピタリと止んだ。ピッチは水を含み、ふかふかの砂ではなくなっていた。砂が重くなれば、ポルトガルのドリブラーはボールを運ぶのが難しくなる。

ポルトガル戦 最終ピリオド、1点を追う日本は、試合終了残り47秒で、セットプレーから赤熊卓弥が魂の同点ゴールを決め、ポルトガル相手にフルタイムでドローに持ち込み、延長戦でも譲らなかった。

そして、PK戦で、雨が再び降り出した。
前が見えないほどの豪雨となり、気温も一気に下がった。日本のキャプテン茂怜羅は、PK戦の順番を決めるコイントスで勝ち、先攻を選んだ。

PKに自信のあった茂怜羅は、プレッシャーがのしかかるファーストキッカーに進んでなった。だが、まさかのPK失敗。茂怜羅は頭を抱えた。チームメイトは茂怜羅に歩み寄り、優しく抱きとめた。キックの瞬間のことを茂怜羅はあとから何度も考えたが、解明できなかった。茂怜羅は、相手キーパーとの対戦経験から、コースを狙って蹴った。練習通りだったが、ボールはバーの上に外れた。「今までこういう試合で外したことがないのに、まさか私の人生の中で一番大事な日に外すとは思わなかった(茂怜羅)」。

一方、ポルトガルはファーストキッカーのキャプテンのマジェール(42歳)が決め、2人目は山内悠誠とコインブラが蹴り、両者成功。3人制のビーチサッカーのPK。3人目のキッカーは、ベテランの田畑輝樹(40歳)。彼もまたPKに自信をもち、守備的なポジションながら、今大会2得点の活躍をしていた。その1点目は13年間の代表生活の中で1度しかなかったオーバーヘッドでのゴール。そして、2点目も、彼の中では珍しいヘディングでのゴールだった。彼は「最後かもしれない」という気持ちで今大会に挑んでいた。
田畑が外した瞬間に敗戦が決まり、日本は、手が届きかけた決勝進出を逃した。

FIFA ビーチサッカー ワールドカップ パラグアイ 2019
準決勝、ポルトガルとのPK戦

だが、戦いはまだ終わっていなかった。日本にはメダルを懸けた3位決定戦が、翌日に迫っていた。その戦いを開催国パラグアイのサポーターも勝利を願って応援してくれた。
3位決定戦の相手は、過去2度(2011、2013)の優勝を誇るロシア。日本はフィクソ(DF)の茂怜羅をアラ(MF)に上げて得点を狙った。すると、茂怜羅がボールを奪って、赤熊卓弥が先制ゴールを挙げる。その後2失点するが、ポルトガル戦に出場できなかった思いも込めてピッチに立っていた大場崇晃からのパスに、赤熊が合わせ同点。さらに、茂怜羅はFKを決めると、バックスタンドのサポーターのほうへ駆け寄り、ポルトガル戦の悔しさを晴らすようなガッポーズを見せる。「日本にメダルを持って帰りたい」その思いで、選手とサポーターが一つになった。これまでロシアに歯が立たなかった日本が、リードして第1ピリオドを終えた(3-2)。

第2ピリオド終盤には、奥山正憲のアシストで、大場が追加点を奪い4-2とする。だが、すぐにオーバーヘッドで取り返されると、ロシアの逆襲の勢いは止まらず、最終ピリオドで逆転され、敗戦した(4-5)。

FIFA ビーチサッカー ワールドカップ パラグアイ 2019
今大会7ゴールをマークした赤熊卓弥

3位決定戦のあとの決勝戦(ポルトガルvsイタリア)では、ポルトガルが強さを見せて、6-4で勝利。2015年以来2度目のチャンピオンになった。ポルトガルの選手たちは、ワールドカップを取り合って、抱きかかえ、キスをして嬉しそうに記念写真に納まった。

日本代表のメンバーは、決勝戦と表彰式をメインスタンドから観戦した。表彰式では、各賞が発表され、最優秀選手賞には茂怜羅が選ばれた。4位のチームからMVPが選ばれるのは珍しく、表彰台では、優勝国ポルトガルの選手を両脇にし、日本の茂怜羅が中央で輝いた。

FIFA ビーチサッカー ワールドカップ パラグアイ 2019
中央:FIFA主催男子世界大会、日本代表選手初のゴールデンボール(MVP)を受賞した茂怜羅(左:ブロンズボールのビー・ マルティンス、右:シルバーボールのジョルダン・サントス)

次のビーチサッカーワールドカップは2年後。また、厳しいアジア予選を突破しなければ、ワールドカップには出られない。前回ワールドカップ3位のイランは、今回出場できなかった。アジア予選で日本が、イランを倒してこの舞台に立ったからだ。
ワールドカップの現地に入っても、チームはFIFAから、グループリーグで敗退した時の帰国便のスケジュールを渡される。負けたものは、翌朝の便で帰国しなければならない。前回準優勝のタヒチは、グループリーグで敗退し帰国。準々決勝では、前回優勝のブラジルが去った。そんな中で、日本は目指したベスト4に残り、大会最終日まで戦った。そして、優勝がすぐそこに見えた。

今大会でラモス監督が語った言葉の中から、今この言葉を思い出す。「辛い道を歩いたほうがいい(ラモス瑠偉)」。
開催国パラグアイとの戦いから始まった今回のビーチサッカー日本代表の戦いは、見るものに感動を与えた。次への期待を込めて。ありがとう。

文・写真:Noriko NAGANO

FIFA ビーチサッカー ワールドカップ パラグアイ 2019
勝利を祈り続けたビーチサッカー日本代表監督ラモス瑠偉
J SPORTS編集部

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