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一方、最初のラグビー・ルールも、昔のフットボールと同じで、得点はあくまでもゴールポストの間にボールを蹴り込んだ時にだけ認められた。ゴールラインの後方でボールを抑えてタッチダウンしても、ゴールに向かってキックする権利が与えられるだけで、タッチダウン自体は得点ではなかった。その後、「トライ」という得点方法が認められて、タッチダウンしただけで得点を与えられるようになり、今ではトライの方が重視されるようになっているのだ。
つまり、最初はサッカーもラグビーもかなり似たルールだったのだ。だが、サッカーはボールより前にいても、守備側の選手が3人以上いれば(現在は2人)オフサイドではないとルールが変更され、前方へのパスが認められるようになった(昔のままのルールだったら、前方のターゲットに向かってロングボールを蹴ることも、スルーパスを通すこともできなかった)。そして、ラグビーの方は得点の方法が変わったために、2つのフットボールはまったく違った方向に進化することになったのだ。
だから、歴史的に見ればサッカーとラグビーには共通点が多いはずだ。今でもきっと「サッカーの常識」、「ラグビーの常識」の上位概念として「フットボールの常識」というものが存在するに違いない。
サッカーとラグビーは、どうも互いを敵視し合うところがあるのだが、本当は協力し合うべきではないのか。互いの良いところを取り入れることで少しでも進歩して、日本らしいサッカー、日本らしいラグビーを確立し、いずれはサッカーでもラグビーでもそろって「世界チャンピオン」を目指したいものである。
文:後藤健生
後藤 健生
1952年東京生まれ。慶應義塾大学大学院博士課程修了(国際政治)。64年の東京五輪以来、サッカー観戦を続け、「テレビでCLを見るよりも、大学リーグ生観戦」をモットーに観戦試合数は3700を超えた(もちろん、CL生観戦が第一希望だが!)。74年西ドイツ大会以来、ワールドカップはすべて現地観戦。2007年より関西大学客員教授
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