人気ランキング

J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題

J SPORTS IDの登録(無料)はこちら

メルマガ

お好きなジャンルのコラムや
ニュース、番組情報をお届け!

メルマガ一覧へ

コラム&ブログ一覧

サッカー フットサル コラム 2019年9月12日

悪条件を克復してW杯予選で好スタートを切った日本代表。「劣悪なピッチ・コンディション」というフレーズはもはや死語?

後藤健生コラム by 後藤 健生
  • Line

だが、今の日本チームはそんな不安要素を払拭しつつある。

攻撃面でいえば、大迫勇也というポストプレーに長け、自らも点が取れる総合的なCFが存在し、2列目の堂安律、南野拓実、中島翔哉の3人は貪欲にドリブルで切れ込み、シュートを放つ。

守備面の弱点と言われ続けたCBも、吉田麻也がイングランド・プレミアリーグでしっかりとポジションを確保し続けており、そして、若い冨安健洋はボローニャに移籍してセリエAでも素晴らしいパフォーマンスを発揮している。冨安の守備範囲の広さは驚異的だ。

そして、ミャンマー戦最大の懸念材料だった、ピッチ・コンディションの悪さにも、日本代表は動ずることがなかった。

かつて、フィリップ・トルシエ監督の時代にワールド・チャンピオンであるフランスに挑戦し、サンドゥニの軟弱なピッに足をすくわれて0対5の大敗を喫したのは2001年の初め。19年近く昔のことだった。当時、あのコンディションの中でしっかりとプレーできたのは中田英寿だけだった。

アジアの戦いでも、ピッチに足をすくわれたことが何度もあり、当時のサッカー・メディアでは「劣悪なピッチ・コンディション」というフレーズがしきりに飛び交っていた。

日本代表がミャンマーと対戦したヤンゴンも、試合当日は雨が降り続いており、トゥワンナ・スタジアムのピッチはたっぷり水を含んだ状態で、しかも芝生が長くボールが走らない状態だった。日本のパス・サッカーには不向きな状態だ。

だが、日本代表はいつもより強めのキックを使ってそんなピッチ・コンディションを克服し、しっかりパスをつないでいた。そして、ロングボールでサイドチェンジを多用して、ミャンマーの守備を押し広げてチャンスを作り続けたのだ。

今の若い世代の日本人選手は応用力が高い。「劣悪なピッチ・コンディション」なるフレーズも死語と化したと言っていいだろう。

海外でプレーする選手が増えて、様々なコンディションを経験しているのだろうし、選手が入れ替わっても、過去の代表戦での記憶は生き続いている。

  • Line

あわせて読みたい

J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題

J SPORTS IDの登録(無料)はこちら

ジャンル一覧

人気ランキング(オンデマンド番組)

J SPORTSで
サッカー フットサルを応援しよう!

サッカー フットサルの放送・配信ページへ