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サッカー フットサル コラム 2019年8月16日

ネイマールの信用は地に堕ちた。それでもバルセロナが…

粕谷秀樹のOWN GOAL,FINE GOAL by 粕谷 秀樹
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本稿執筆時点で、ネイマールに興味を示しているのはスペインの両巨頭だが、レアル・マドリーの最優先事項はクリスティアン・エリクセン(トッテナム)の獲得であり、ジネディーヌ・ジダン監督もネイマールを高く評価していない。バルセロナは前線が人員過多だ。まして両チームとも今夏の市場に巨額を投下しているため、補強資金はもはや限界だ。

しかし、ネイマールの弁護士を務めるフアン・デ・ディオス・クレスポがカンプ・ノウのオフィスを訪れたり、エリック・アビダル(バルセロナのディレクター)がパリで目撃されたり、バルセロナの動きが慌ただしくなってきた。「バルセロナに戻れるのなら、年俸が大幅に下がっても構わない」というネイマールのコメントを報じたのは、あの『BBC』(英国公共放送)だ。この案件に動きがあった、と判断していいだろう。

SNSで派手すぎるプライベートを自慢してヒンシュクを買い、レイプ疑惑で訴えられる(証拠不十分で不起訴処分)など、ネイマールの信用は地に堕ちた。交渉相手が二の足を踏んでもおかしくはない。それでもバルセロナが手を差し伸べるようとしている……。

移籍金は1億2000万ユーロ(約142億円)前後か。続出するスキャンダルが災いし、7~8か月で100億円も大暴落した。ネイマール陣営は置かれている立場に気づいた方がいい。そしてバルセロナに戻れるとしたら骨を埋める覚悟でなりふり構わず闘わなくてはならない。

文:粕谷秀樹

粕谷 秀樹

ワールドサッカーダイジェスト初代編集長。 ヨーロッパ、特にイングランド・フットボールに精通し、WWEもこよなく愛するスポーツジャーナリスト。

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