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今年の夏、サッカー界では「暑さ問題」が大きな話題になった。
一つのきっかけは高校総体(全国高等学校総合体育大会)。今年の総体のサッカー競技は沖縄県で行われ、男子は桐光学園(神奈川)、女子は十文字(東京)が優勝したのだが、とにかく暑かったらしい(僕は現地に行っていないから実際の状況は知らないが、夏の大会慣れしているはずのユース年代専門の記者たちが口をそろえて言うのだから間違いない)。
しかも、総体のサッカーはたった7日間で最大6試合を戦うという日程だったから、3連戦が2度あったのだ。寒さの中で行われる冬の選手権は現在は中1日以上の休養日をはさむ日程になっているが、それでも1度だけ連戦があり、そのことが問題になっている。それを考えたら、総体のサッカー競技の日程がいかに厳しいものかがわかる。
そのため、総体では試合時間は70分(35分ハーフ)で、前後半に3分間のクーリングブレイクが設けられ、それ以外にも給水タイムがあったのだそうだ。
もちろん、選手の健康を守るためには当然の措置ではあるのだが、35分ハーフで途中に何度も試合が中断するのでは本来のサッカーではなくなってしまう。
高校総体以外にも夏には各種の大会が行われ、いずれも暑さ対策は喫緊の課題とされている。日本クラブユース選手権の決勝は東京で行われたので僕も観戦に行ったが、選手が試合後に倒れて救急車で搬送される場面を目撃したし、静岡県内で行われたSBSカップでは来日したベルギーやコロンビアの選手たちが慣れない蒸し暑さに苦しめられていた。
そして、もちろんプロの試合でも暑さの影響は大きい。Jリーグも夏場には多くの試合が行われ、ACLにチャレンジしたチームは延期分の試合を戦ったり、また来日したヨーロッパの強豪との試合が組まれたりするので、強豪チームは連戦が増えてしまう。
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