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サッカー フットサル コラム 2019年7月22日

チェルシー相手に1対0で勝利するも得意のパス・サッカーで完敗した川崎フロンターレ

後藤健生コラム by 後藤 健生
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だが、川崎は得意のパス回しの技術の部分で完敗を喫したのだ。

鬼木監督は「圧を受けた」と表現したのだが、チェルシーのプレッシャーはかなり強烈だったようで、チェルシーが積極的にプレスをかけてくると川崎の選手は後ろで回すことはできても、前に付けることもがきなくなってしまった。しっかりとボールを支配して、前を向いてプレーできたのは中村憲剛のほかには、家長昭博と田中碧くらいしかいなかった。

そして、逆にチェルシーの選手にプレスをかけていっても、簡単にはずされてパスを回させられたのだ。それも、日本では経験したことがないほどのスピード溢れるパスだった。

川崎得意のパス・サッカーの部分でも、チェルシーには通用しなかった。

パワーやスピードなどで完敗したのなら、諦めるしかない。それは、もともと日本の弱点だったのだ。だが、川崎は、自分たちの得意分野であるパス回しの部分でチェルシーにい完敗してしまったのだ。

チェルシーがいつもほどコンディションが良くなかっただけに、余計に立ち止まった状態でプレーすることが多かったので、パス技術の部分が浮き彫りになったようにも思える。

つまり、「55%」のコンディションでも、あれだけできてしまう。「80%」の川崎を上回ってしまうのだ(川崎もJリーグの最中だけに、無理はしていない)。それが彼らのベースなのだ。

とにかく、川崎の選手にとっては、自分たちがやりたいことを相手にやられてしまったわけで、勉強にはなったことだろう。さらに上を目指してテクニックのレベルを上げていってほしい。そして、今回は「55%」の相手に勝利したわけだが、将来は、もっと最高の状態に近い相手に挑戦する機会を作りたいものだ……。

文:後藤健生

後藤 健生

後藤 健生

1952年東京生まれ。慶應義塾大学大学院博士課程修了(国際政治)。64年の東京五輪以来、サッカー観戦を続け、「テレビでCLを見るよりも、大学リーグ生観戦」をモットーに観戦試合数は3700を超えた(もちろん、CL生観戦が第一希望だが!)。74年西ドイツ大会以来、ワールドカップはすべて現地観戦。2007年より関西大学客員教授

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