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東南アジアはミャンマー遠征の1回だけだ。そのミャンマーとのアウェー戦が9月10日の第2節に組まれたのも幸運だった。9月であれば、国内組も、海外組も体が暑さに慣れている状態なので短期間で気候への馴化ができる。
初戦というのはどんな大会でも、またどんな対戦相手でも嫌なものだが、日本は第1節に試合がなく、9月5日に親善試合(対戦国未定、カシマ・サッカースタジアム)で調整してから現地に乗り込むことができるのもありがたい。ロシア大会予選の時に何度も経験したように、海外組が帰国して集合した直後の木曜日の試合では苦しい試合が多くなるだろう。その点でも、第1節に試合がなく、初戦のミャンマー戦が火曜日となったのはありがたい。
さて、これだけ有利な条件の大会となると、この8試合を代表強化のためにどのように使うのかが問題となる。
この程度の相手に最強メンバーを組んで戦っても、代表強化のためにはあまり意味はない。もちろん、重要な試合(たとえば、初戦のミャンマー戦)では最強メンバーで確実に勝点3を取る必要があるだろうが、試合によってはコンディションを考慮して海外組の招集を免除して国内組だけで戦ってもいい。あるいは、東京オリンピックを目指す22歳以下の選手だけで戦う試合も作るべきだろう。U22代表の親善試合のために久保建英(レアル・マドリード)を呼ぶことはできないかもしれないが、ワールドカップ予選であればすべての選手の招集が可能だ。
あるいは、中央アジアでアウェー戦なら、ヨーロッパからの移動距離は日本までの移動と比べて半分程度になるので、中央アジアでのアウェーは海外組中心、ホームゲームは国内組中心といった戦い方も考えられる。
ハリルホジッチ監督もザッケローニ監督も、どんな相手にも最強チームを組もうとして、かえってコンディション調整がうまくいかずに苦しんでいた。今回は、オリンピック代表も含めて大人数の代表候補を手元に置いているだけに、森保一監督には将来のチーム作りを考えた大胆な選手起用を期待したい。
文:後藤健生
後藤 健生
1952年東京生まれ。慶應義塾大学大学院博士課程修了(国際政治)。64年の東京五輪以来、サッカー観戦を続け、「テレビでCLを見るよりも、大学リーグ生観戦」をモットーに観戦試合数は3700を超えた(もちろん、CL生観戦が第一希望だが!)。74年西ドイツ大会以来、ワールドカップはすべて現地観戦。2007年より関西大学客員教授
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