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サッカー フットサル コラム 2019年7月12日

パリSGのスタンスは「それなりの金額でお持ち帰りください」

粕谷秀樹のOWN GOAL,FINE GOAL by 粕谷 秀樹
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ただ、あらゆる手段を用いてでも慰留する、という語り口ではない。スタンスは「それなりの金額でどうぞお持ち帰りください」だ。ナセル・アル・ケライフィ会長も、「セレブ気どりの振る舞いはもうたくさんだ」と、サマーキャンプの初日を無断欠席したトラブルメーカーに不快感を露わにしている。

「ネイマール財団の都合で、15日に合流すると伝達済みだ」とエージェントは反論するが、無断欠席は非常識が過ぎる。言い訳にもならない。しかし、不思議なことに双方の見解は一致している。パリSGが愛想を尽かしたように、ネイマールもバルサ復帰を企んでいた。

二年前、カネの誘惑に負けてパリSGに移籍したことをいまでも後悔し、年俸が大幅にダウンしてもバルサに戻りたいと考えている。ただ、本稿執筆時点で交渉が行き詰まっているアントワーヌ・グリーズマンも、いずれはアトレティコ・マドリーから入団するだろう。レオネル・メッシ、ルイス・スアレスも含め、前線は質量ともに十分だ。

グリーズマンに加えネイマールまで獲得すると、移籍金は3億ユーロ(約366億円)前後に達し、経済的なリスクが大きくなる。数人の選手を放出したとしても、獲得の支出と収入の差額が1億ユーロ(約122億円)を超え、ファイナンシャル・フェアプレーに抵触する恐れがある。バルサ復帰は難しい。

パリSG内の評価はダダ下がりだ。イングランド方面からはネイマールのネの字も聞こえてこない。水面下で接触かと噂されるレアル・マドリーも、パリSGから引き抜くならキリアン・エムバッペだという。さらにセレソンでも、グレミオのエヴェルトンが台頭してきた。自分で蒔いた種とはいえ、ネイマールが厳しい立場に追い込まれている。

文:粕谷秀樹

粕谷 秀樹

ワールドサッカーダイジェスト初代編集長。 ヨーロッパ、特にイングランド・フットボールに精通し、WWEもこよなく愛するスポーツジャーナリスト。

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