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サッカー フットサル コラム 2019年6月27日

ラウンド16での惜しい敗退。女子サッカーの将来を考えなおす機会にしてもらいたい

後藤健生コラム by 後藤 健生
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監督が(あるいは協会が)そこまでの長期的戦略を考えて今回のようなメンバー構成にしたというのなら、それは十分に“ありうる選択”だった。だが、そうではなく単にチーム作りが遅れてしまったというのなら、これは原因の究明を進めるべきだ。

オランダの勝利によって、今大会ではベスト8のうち7つをヨーロッパ勢が占めることになった。

ヨーロッパでは、今、女子サッカーが大きなムーブメントとなっている。この春にはスペインの国内リーグ(アトレティコ対バルセロナ)で6万人以上の観客が詰めかけたというニュースがあったが、今度はレアル・マドリードも女子部門を発足させるという。あるいは、欧州チャンピオンズリーグ連覇中のリヨンの財政規模はJ1の浦和レッズ並みだという。

それに引き換え、日本ではワールドカップでは地上波放送を含めて大きな注目を集めるものの、なでしこリーグの観客動員力はせいぜい2000〜3000人程度。2011年の優勝後の盛り上がりは嘘のようだ。

2011年当時に比べて、リーグ戦の試合のレベルははるかに上がっている。当時と違って、上位と下位のレベルの差は縮まっているし、今では下位チームでもどのポジションにもきちんとプレーできる選手がそろっている。

せっかく若い世代にも優秀な選手が多くそろっているだけに、日本の女子サッカーがこれからどうなっていくのか、とても大事な時期にあるはず。なでしこリーグをどうやって盛り上げていくのか(日本でも、もっと多くのJリーグクラブに参入してもらいたい)。そして、代表強化にもっと多くの時間を割いて、来年のオリンピック、自国開催となるかもしれない次期ワールドカップで上位進出を果たすために何をすべきなのか……。

今回の敗戦を、長期的視野に立って女子サッカーの将来を考え直す機会としてほしいものだ。

後藤 健生

後藤 健生

1952年東京生まれ。慶應義塾大学大学院博士課程修了(国際政治)。64年の東京五輪以来、サッカー観戦を続け、「テレビでCLを見るよりも、大学リーグ生観戦」をモットーに観戦試合数は3700を超えた(もちろん、CL生観戦が第一希望だが!)。74年西ドイツ大会以来、ワールドカップはすべて現地観戦。2007年より関西大学客員教授

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