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サッカー フットサル コラム 2019年6月27日

ラウンド16での惜しい敗退。女子サッカーの将来を考えなおす機会にしてもらいたい

後藤健生コラム by 後藤 健生
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優勝した2011年大会でも、準優勝に終わった2015年大会でも幸運の女神は日本に味方してくれたが、今大会の日本は運にも見放されたようだ。

ただ、今大会の日本代表に優勝を狙うチーム力がなかったのも間違いない。

なにしろ、全24チーム中で2番目に若いチームであり、経験豊富な阪口や宇津木が故障から復帰することができなかったため、ワールドカップ経験のある選手は数少ない状態だった。日本の若い選手たちは、昨年のU20ワールドカップなど年代別の大会で優勝経験を持ち、潜在能力が高いことは確かだ。

たとえば、今大会ボランチとしてチームの中心となった三浦。阪口が起用できそうもないという中で、大会開幕前に女子のサッカーにも詳しい記者たちの間で「誰を代役にすべきか」について話したことがあったが、「三浦ではどうか」と僕が言ったのに対して、あるベテラン記者は疑問を挟んできた。しかし、大会が始まってみると、攻撃的センスのある杉田とバランサー役の三浦のコンビは素晴らしいパフォーマンスを見せた。他のポジションでも、センターバックの南や市瀬は強力な相手FWと一歩も引かないバトルを見せるなど、若い選手は期待以上だった。

だが、経験不足は否めない。

さらに、高倉監督は2月にアメリカで行われたシー・ビリーブスカップの頃までチーム内競争を続けさせており、チームのメンバー決定が遅れた。対戦相手の強豪国はベテランた健在で、しかも2月の段階ではすでにメンバーを固定してチーム作りの最終ステージだったにも関わらず、日本はまだ多くの選手を試しており、本大会のメンバー構成も見えていない状態だった。

“チーム作りの常識”を考えれば、明らかに遅すぎた。

ワールドカップ本大会が始まってから試合を重ねることにチームは良くなっていった。コンディションも上がり、そしてコンビネーションも確立され、オランダ戦の後半などは素晴らしいパス・サッカーを見せてくれた。だからこそ、「もったいない」のだ。もっと早くチームを完成させていれば、もっと上の成績が狙えたのではないか……。

2019年の大会を若いメンバーで戦ったことは、将来への大きな財産となる。地元開催となる2020年の東京オリンピック、そして日本が大会を招致しようとしている2023年のワールドカップで地元優勝を狙う布石だと考えることも当然できる。

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