人気ランキング

J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題

J SPORTS IDの登録(無料)はこちら

メルマガ

お好きなジャンルのコラムや
ニュース、番組情報をお届け!

メルマガ一覧へ

コラム&ブログ一覧

サッカー フットサル コラム 2019年5月22日

アッという間にチームが完成した!U20代表の練習試合を見て感じた日本サッカーの成熟度

後藤健生コラム by 後藤 健生
  • Line

僕はかなり驚いた。さすがに年代別の代表に招集されるだけの選手だし、20歳とはいえプロとしてJリーグを戦っている選手たちだ。インテリジェンスがある。いわゆる「サッカー頭」と言うのだろうか。戦術的な常識みたいなものを全員が共通して持っているのだ。

もちろん、彼らはこのU20代表でプレーするのが初めてではない。U17時代も含めて、長く一緒にやっている選手たちだ。だからこそ、でもある。本大会を控えて、コンセプトの確認はすでにできている。それはそうだが、やはりピッチ上で、自分たちでチームを作り上げていったのは大したものと言わざるを得ない。

25年以上にわたってプロ・リーグが存在し(U20代表の選手たちにとっては、生まれる前からJリーグは存在した)、代表はワールドカップに連続出場。「フェアプレー・ポイントでの勝利を狙っての時間稼ぎ」などという光景も目の当たりにしているのだ。日本人選手も、「ドーハの悲劇」の頃のようにナイーブなわけがない。

その「ドーハの悲劇」の後に就任したパウロ・ロベルト・ファルカン監督は戦術的な細かな指示をせず、選手たちの自主性に任せたが、まったくチームは機能しなかった。ジーコ監督も選手たちに自由を与えたが、チームはバラバラになってしまった。

しかし、あのトレーニングマッチを見ていると、今なら、ファルカンやジーコが監督でも面白いチームができるのかもしれない。そんな気がしたのである。

寄せ集め的印象を否めない各カテゴリーの日本代表だが、5月、6月の各カテゴリーの大会でどんな戦い方ができるのか、少し楽しみになってきた。

後藤 健生

後藤 健生

1952年東京生まれ。慶應義塾大学大学院博士課程修了(国際政治)。64年の東京五輪以来、サッカー観戦を続け、「テレビでCLを見るよりも、大学リーグ生観戦」をモットーに観戦試合数は3700を超えた(もちろん、CL生観戦が第一希望だが!)。74年西ドイツ大会以来、ワールドカップはすべて現地観戦。2007年より関西大学客員教授

  • Line

あわせて読みたい

J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題

J SPORTS IDの登録(無料)はこちら

ジャンル一覧

人気ランキング(オンデマンド番組)

J SPORTSで
サッカー フットサルを応援しよう!

サッカー フットサルの放送・配信ページへ