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サッカー フットサル コラム 2019年5月22日

アッという間にチームが完成した!U20代表の練習試合を見て感じた日本サッカーの成熟度

後藤健生コラム by 後藤 健生
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ただし、どのカテゴリーのチームはどれも中途半端なチームであり、各大会での日本チームの勝利は期待できないのではないか。寄せ集めのチームで勝てるほどU20ワールドカップやコパ・アメリカは甘くはない……。そう考えるのが常識というものだろう。

と、実は僕も先日までそう信じていた。だが、「おや、そうでもないかな?」と思ったのは、先日、U20代表が招集されて、国内最後になる流通経済大学とのトレーニングマッチ(5月13日)を見た時のことだった。

U20代表は、翌日にはポーランドに向けて出発する間を利用した慌ただしい日程の中の試合。しかも、このトレーニングマッチは月曜日に行われたので、Jリーグなどで週末の試合に出場した選手はコンディション的に出場が難しく、出場できる選手を11人並べて戦っただけの試合だった。まあ、いわゆる寄せ集めのチームだ。

試合は、5対0というスコアでU20日本代表が勝利したのだが、スコアというのは相手との力関係によるものなので、特に意味はない。だが、この試合を見ていて驚いたのは、寄せ集め的なチームが時間の経過とともに一つのチームとしてまとまっていったことだった。

前半を見ていると、何人かの選手がコンディションも良さそうでよく動き回ってチャンスに絡んでいるが、逆にボールを触る機会の少ない選手もいるし、選手と選手の距離が開きすぎていて連携も難しい。そんなプレーが続いたのだ。

「ああ、これはポーランドに行ってからも苦しいのかもしれない……。やはり、久保や安部がいてくれないと……」と、そんな気持ちで試合を見ていた。

だが、試合が進むにつれて、あちらこちらでコンビネーションが作られていった。ベンチから壁山雅永監督が声をかけ、ピッチ上でも選手同士が話をする。そうすることで一つのチームが形作られていったのだ。後半に入って、新しい選手が入ると、またギクシャクした時間があったけれど、後半は15分も経過するとしっかりとチームとしてまとまって戦えるようになった。この時のコンビネーションが本大会ですぐに使えるかどうかは別として、あの試合の中では「最良の解」と思われる形を彼らは自分で見つけ出したのだ。

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