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サッカー フットサル コラム 2019年5月1日

せっかくの好ゲームで「勝点2を失った」マンU。混戦から脱出するのは精神的に開き直ったチームか

後藤健生コラム by 後藤 健生
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たとえば、第36節では低迷中のマンチェスター・ユナイテッドとチェルシーの直接対決があった。オーレ・グンナー・スールシャール監督就任後は好調を維持していたマンチェスター・ユナイテッドだったが、このところすっかり低迷。6位という順位を考えれば、そして、チャンピオンズリーグで優勝して来シーズンのチャンピオンズリーグ出場権を確保するというシナリオも絶たれてしまったのならば、なんとしても4位チェルシーとの直接対決に勝利するしかない状況での試合だった。

実際、マンチェスター・ユナイテッドは良い入り方をした。縦横、長短、左右とバランスの取れたパス回しでゲームを支配。開始直後のロメル・ルカクの抜け出しは相手GKケパ・アリサバラガに抑えられたものの、早くも11分には先制ゴールも決まる。

それも、ルーク・ショーがポール・ポグバとのワンツー、ルカクとのワンツーで相手ボックス内に進入し、そのこぼれをフアン・マタが蹴り込むというチームとして連動して奪った見事なゴールだった。ルカクからショーへのループでのリターンパスなども、とても美しかった。

このところ、個人能力頼りのプレーが多くなっていたマンチェスター・ユナイテッドだっただけに、このチームとして連動して攻め切ったゴールが変化のきっかけになるかと思われた。そうなれば、大きく流れが変わる……。

だが、期待はかなわなかった。20分を過ぎる頃には、攻めから守りへの切り替えの早さでボール支配率は高いままだったが、やはり個人ばかりになってしまう。そして、43分にはチェルシーのDFアントニオ・リュディガーのミドル・シュートをGKのダビド・デヘアがキャッチできず、落としたところをマルコス・アロンソに蹴り込まれて、同点に追い着かれてしまったのだ。たしかに強烈で変化する難しいシュートではあったが、キャッチできないのであればパンチングで逃げるべき場面。このところ、デヘアのミスだったのは間違いない。

しかし、もしチームが好調な状態であれば、相手に崩された失点ではなかったわけだし、残り時間は45分間以上あるわけで、慌てることはなかったはずだ、だが、そこが勝点を伸ばせないでいるチームの悲しさか、後半もポゼッションでは上回りながら、マンチェスター・ユナイテッドは落ち着きを失ってバタバタとした試合となってしまい、両チームとも決め手を欠いての痛み分け。マンチェスター・ユナイテッドのチャンピオンズリーグ圏内入りはかなり難しい状況となった。

この試合だけを見ていても、やはりメンタル的な問題が大きいことは一目瞭然。自信を失い、互いの(あるいは監督への)信頼感も薄れているようである。

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