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サッカー フットサル コラム 2019年4月23日

VARは必要ではあるが、なにしろ時間がかかる。その分を取り返そうというのが、今年のルール改正?

後藤健生コラム by 後藤 健生
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VARの問題点は判定に時間がかかってゲームの流れが途切れてしまうことだ。それは、導入前から言われていたことであり、ビデオ判定反対論の最大の論拠ともなっていた。ビデオ判定導入論者だった僕も、やっぱり今のVARは時間がかかりすぎると思う。

VARが導入されて経験を積んでいけば時間はだんだん短縮され、判定がスムースになっていくだろうと期待していたのだが、そうはなっていない。むしろ、最初のころより時間がかかるようになっているような気さえする。VARを巡って後から議論が巻き起こることが多いので、審判員が余計に慎重になっているのではないだろうか。

判定までの時間短縮。それが、VARの大きな課題だ。それなら、ピッチ上の主審ではなく、ビデオ審判に最終的な決定権を与えてしまうという方法もあるのではないか。

大昔のサッカーでは両チームから1名ずつのアンパイアがピッチ上でジャッジを行っていたのだが、そこで問題を解決できない場合に、ピッチの外にいる中立の人物にお伺いを立てていた。お伺いを立てることを英語で「レファー(REFER)する」と言い、お伺いを立てられる人のことを「レファーされる人=レフェリー(REFEREE)」と呼んだのが、今のレフェリー制度の始まりだった。そのうちに、レフェリーはピッチの外ではなく、笛を持ってピッチ上に下りて判定を下すようになったのだ。

同じように、ビデオを見ている人に最終決定権を与えれば、判定時間の短縮になるのではないか。

まあ、これはレフェリー制度の根幹に関わる議論になるから、簡単には決定できないだろうが、将来的にはそういった方向に進むような気はする。

さて、「VARに時間がかかるから」かどうかは知らないが、2019−20シーズンから適用されるルール改正をみると、時間の短縮が意識されているようだ。

たとえば、選手交代の時に、今は退く選手はハーフライン付近からピッチを去るが(反対側のタッチラインから出ていくこともあるが)、これからは退く選手は一番近い場所から出ていかなければならなくなる。退く選手がハーフラインまでゆっくりと歩いて時間稼ぎをするお馴染みの光景も見収めとなるのだ。

あるいは、レフェリーボールは、主審がボールをキープしていた側の選手に直接返すことになる。ボールを渡されたチームの選手が相手GKまで蹴ってボールを返したり、あるいはボールを返さないでそのまま攻撃に移ってブーイングを浴びるといったことはなくなる。

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