人気ランキング

J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題

J SPORTS IDの登録(無料)はこちら

メルマガ

お好きなジャンルのコラムや
ニュース、番組情報をお届け!

メルマガ一覧へ

コラム&ブログ一覧

サッカー フットサル コラム 2019年4月8日

フランスに「完敗」した女子代表。まだメンバーを固定しない高倉監督の異例の強化法

後藤健生コラム by 後藤 健生
  • Line

その南は、フランス戦では屈強なフランスのFWと互角にやりあっていたのだから大したものであり、新しい選手が発掘されたのは喜ばしい。常に新戦力が入ってきて競争が維持されるのは望ましいことだ。

しかし、ワールドカップの2か月前になって、まだ競争をしているというのはかなり異例。優勝を狙うチームは、アメリカもフランスもドイツも、もうとっくにチームが固まっており、その上で新しい選手を試している段階なのだ……。高倉麻子監督のやり方は、「異例」というしかない。

フランス戦を終えて、火曜日にドイツ戦を迎える。そして、ドイツ戦が終われば、強豪を相手にテストできるのは大会直前の(すなわちメンバー決定後の)親善試合しかないのだが、さてドイツ戦では最強メンバーを組むのか、それともフランス戦で出場しなかった選手をピッチに送り込むのか。

女子サッカーは、2011年のワールドカップ優勝で一躍注目を集めるようになった。その後、なでしこリーグのレベルは間違いなく上がってきている。上位と下位の差が明らかに小さくなってきているのだ。だが、リーグの観客動員数は2011年の直後に比べて落ちてきている。だからこそ、女子サッカーを日本に定着させるためにも再びワールドカップで活躍することが必要なのだ。

そのためには、たとえばリーグ戦を中断して代表を組みっぱなしにして強化するような手段を取ってもいいようにさえ思う。

それなのに、今のようなやり方で本番に間に合うのだろうか……? いずれにせよ、まずはコンディションも回復した状態で戦えるはずの次のドイツ戦でどんな先発メンバーが並ぶか、そしてどんなパフォーマンスを見せてもらえるのかに注目したい。

後藤 健生

後藤 健生

1952年東京生まれ。慶應義塾大学大学院博士課程修了(国際政治)。64年の東京五輪以来、サッカー観戦を続け、「テレビでCLを見るよりも、大学リーグ生観戦」をモットーに観戦試合数は3700を超えた(もちろん、CL生観戦が第一希望だが!)。74年西ドイツ大会以来、ワールドカップはすべて現地観戦。2007年より関西大学客員教授

  • Line

あわせて読みたい

J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題

J SPORTS IDの登録(無料)はこちら

ジャンル一覧

J SPORTSで
サッカー フットサルを応援しよう!

サッカー フットサルの放送・配信ページへ