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サッカー フットサル コラム 2019年3月29日

「最強メンバー」を使い続ける韓国代表。日本は選手ファースト……多くの選手を試した森保監督の手腕

後藤健生コラム by 後藤 健生
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ボリビア戦で先発した2列目の香川や乾、宇佐美。それに、コロンビア戦でワールドカップ以来のプレーを見せた昌子源などは、アジアカップに呼ばれていなかった選手だ(柴崎岳は代表にずっと呼ばれているが、これはクラブで出場機会が少なかったからか?)。

つねにベストメンバーで戦って勝ち続けようという韓国(もっとも、アジアカップでは主力を休ませなかったツケが回ってきて、ソン・フンミンなどに疲労がたまり、準々決勝で敗退)。そして、選手の負担を軽減しながらチーム作りを進める森保監督。

どちらが良いのか、それは結果——つまり2022年のワールドカップを見なければならないが、少なくとも日本のやり方の方が選手層は厚くなるだろう。アジアカップに向けて作られたチーム。そこに、3月シリーズで選ばれた選手たちを加えて、これからの日本代表は進んでいくはず。秋以降の戦いでは、この2つのチームの中から監督の目に叶った選手たちが選ばれて、その後、ワールドカップ予選を戦っていく中で次第にメンバーが絞られていくのであろう。

ボリビア戦などは、とても面白い試合とは言えなかったが、監督にとっては多くの情報を得ることができた試合だったはずだ。「この選手は使える!」という嬉しい発見はもちろん、「この選手は国際試合では使えない」という発見ですら、森保監督にとっては貴重な収獲だったはずだ。

招集した選手をフィールドプレーヤーは全員起用し、その中でも選手交代のタイミングを微妙に調整した。たとえばボリビア戦では61分に中島と堂安を先に投入して、その後南野投入を68分まで遅らせて、わずか7分間だけだったが香川を中心において両翼に中島、堂安を置く形もテストした。こうして様々な組み合わせを観察しながら戦った森保監督のチーム作りの手腕は見事だった。

後藤 健生

後藤 健生

1952年東京生まれ。慶應義塾大学大学院博士課程修了(国際政治)。64年の東京五輪以来、サッカー観戦を続け、「テレビでCLを見るよりも、大学リーグ生観戦」をモットーに観戦試合数は3700を超えた(もちろん、CL生観戦が第一希望だが!)。74年西ドイツ大会以来、ワールドカップはすべて現地観戦。2007年より関西大学客員教授

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