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大阪、立川・府中がプレーオフへ
浜松は入れ替え戦へ
この「分析される・されない」は、振り返ってみると今シーズンのテーマだったと思う。例えばバサジィ大分は、昨シーズンからは大きく顔ぶれが変わったメンバー構成だったが、新外国人トリオの活躍などもあり、第1クールを2位でターンしたあたりは、「新しさ」が効いた現象だろう。一方で昨シーズン3位と大躍進した湘南ベルマーレは、メンバーの顔触れが変わらなかった今シーズン、相手から警戒を受ける試合内容に終始苦しんだ様子だった。
2位に入ってプレーオフを戦うシュライカー大阪は、ストライカーのクレパウジ・ヴィニシウスが抜けての今シーズンだったが、大きな補強はせず。アルトゥール-チアゴのラインのコンビネーションは相変わらずの脅威だったが、それでも名古屋にこれだけ離されてしまったのは、相手からの対策を跳ね返せるものがなかったからだろう。
3位でフィニッシュしてプレーオフ行きを決めた立川・府中アスレティックFCを見てみると、第1クールは4敗して5位にとどまっている。しかし、そこからの巻き返しは、第9節からチームに新加入し、第2クールからゴールをじゃんじゃん取り始めたジョーの活躍が効いている。大黒柱の渡邉知晃だけでない得点ルートができたのは大きかった。
2月16日から始まるプレーオフは、まず3位の立川・府中と2位の大阪が対戦。「渡邉&ジョー」「アルトゥール-チアゴライン」と、お互いの強みがハッキリしているので、ここを生かせるか、抑えられるかの戦いになるだろう。2試合戦って勝利したほうが、首位名古屋と2戦して優勝を争う。
また、リーグ初めてとなるディビジョン2との入れ替え戦(Fリーグ参入プレーオフ)は、最下位となったアグレミーナ浜松が、ディビジョン2優勝のボアルース長野と戦うことになった(2月23日、24日)。浜松の豊島明監督は、今シーズン「得点が取れなかった」ことを悔やんだ(リーグ最少51得点)。1点差で敗れたゲームが6試合あり、勝ち点を思うように積み重ねられなかった。長野は63得点(2位)、27失点(1位)という攻守のバランスの良さで2部を制したが、どのような戦いとなるか。こちらにも注目だ。
菊地 芳樹
1971年生まれ、神奈川県出身。ライター&編集者。サッカーの技術情報誌「ストライカーDX」元編集長。フットサルは競技が誕生した1990年代半ばより、日本のトップレベルを追いかけ、全国大会、Fリーグ、アジア選手権、ワールドカップなどを取材。自らも長くプレーを楽しんでいる。
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