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サッカー フットサル コラム 2019年1月18日

イスラームの国で考える、サッカーの試合のすべてを見通す「神の視点」とは

後藤健生コラム by 後藤 健生
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また、実世界では経済、政治、社会、芸術、スポーツなどあまりに多くのことが絡み合っているから、どんな学者でも、どんな哲学者でもそのすべてを見通すことは不可能だ。その点、サッカーであればプレーヤーの数は22人だけ。監督やベンチの選手、審判員なども含めても40人程度だし、時間も「90分」と限定されている。138億年に比べれば一瞬に過ぎない。

宇宙のすべてを見届けることは神にしかできないが、プレーヤーの数も時間も(そして、目的も)限定されているサッカーの試合のすべてを見届けることは、人間にも可能なのかもしれない。

数十人の男たちが(女たちでも同じ)勝利という限定された目的のために懸命に動いている姿をスタンドから見下ろすという行為は、まるで自分が神になったような気持ちを味わわせてくれるのだ。

もっとも、いくら瞬きもせずに、食い入るように見つめていても(僕は、試合中はそうしているつもりだ)、わずか22人の選手の動きをすべて視野に入れて、全員の意図を理解することなど不可能なことだ。そして、サッカーほど不可解なゲームはない。

やはり、僕たちは神にはなれないようだ。神は偉大なり、アッラーアクバル!

後藤 健生

後藤 健生

1952年東京生まれ。慶應義塾大学大学院博士課程修了(国際政治)。64年の東京五輪以来、サッカー観戦を続け、「テレビでCLを見るよりも、大学リーグ生観戦」をモットーに観戦試合数は3700を超えた(もちろん、CL生観戦が第一希望だが!)。74年西ドイツ大会以来、ワールドカップはすべて現地観戦。2007年より関西大学客員教授

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