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サッカー フットサル コラム 2019年1月18日

イスラームの国で考える、サッカーの試合のすべてを見通す「神の視点」とは

後藤健生コラム by 後藤 健生
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アッラーというのは唯一神だ。イスラームは先行のユダヤ教やキリスト教と同じ一神教。3つの宗教は兄弟のような関係にある。イスラームによれば、アブラハムやイエスなども神から遣わされた預言者の一人であり、ムハンマドこそが最後の預言者ということになっている。預言者というのは、神が教えを伝えるために遣わされた人間であり、ムハンマドの言葉はすなわち神の言葉であり、一切の変更は許されないので、1400年も前のムハンマドの教えをムスリムの人達は守り続けている(1400年前に豚の病気が流行っていたのでムハンマドが豚を食べるなと言ったおかげで、今でもムスリムの人達は豚を食べられないし、1400年前には新大陸原産のタバコはまだ渡来していなかったので、酒は禁止だが、タバコは自由)。

人格のようなものを持ち、それぞれがそれぞれの考えで行動し、時には過ちすら犯す日本の神々と違って、アッラーとは絶対の存在なのだ。姿形などはもちろんなく、すべてのところに遍く存在する。いわば、宇宙そのものとも言っていい。アッラーの法則は、地球上だけでなく、他の惑星でも、他の銀河でも通用するはずだ。

神とはすべてを見下ろす存在なのである。アッラーのように世界のすべてを見渡す目を持っていたら、どんな気持ちなのだろうか。

そこで考えたのだが、僕たちがサッカーの(サッカーでなくても全く構わない)試合を観戦するというのは、いわば神の視点に近づく行為なのではないかということだ。

実世界というのは因果関係があまりに複雑すぎる。人間界だけにしてもプレーヤーの数は百数十億人に上る。そして、過去から未来への因果関係がつながっているのだから、プレーヤーの数はさらに膨大なものに膨れ上がる。138億年まえの宇宙開闢以来、未来永劫まで時間も連なっている(宇宙が将来収縮に転じてすべてが潰れてしまうとしても未来は数百億年続くだろうし、宇宙の膨張が永年に続くとしたら、すべての粒子が蒸発してしまうまでさらにさらに長い時間が続いていく)。

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