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サッカー フットサル コラム 2019年1月8日

強豪国が調整に苦しむアジアカップ。だが、ここでの経験は2022年にはアドバンテージになるだろう

後藤健生コラム by 後藤 健生
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森保監督にとっては就任以降初めてトレーニングに長い時間を割ける直前合宿および大会期間中に戦術の浸透を図ろうと考えているのかもしれないが、新戦術をこなすのはそれほど容易なことではないだろう。

もし「プランB」が用意できずないまま大会に突入したら、決勝まで7試合を戦わなければならない日程の中で若手「カルテット」への負担が大きくなりすぎる。前回2015年のオーストラリア大会ではハビエル・アギーレ監督がメンバーをほぼ固定して戦ったため、準々決勝では疲労で足が動かなくなり、UAEによもやの敗戦を喫してしまった。その二の舞を避けるためにも「プランB」の確立が必要となる。

いずれにせよ、森保監督以下スタッフにとっては、コンディション調整が難しい大会となるだろう。

しかし、ここで経験したことは3年10か月後に日本代表にとって大きな意味を持つ。次回のワールドカップは2022年11月にカタールで、つまり今回のアジアカップと同じ「冬場の中東」で開かれるのだ。2022年のJリーグの日程がどうなるのかまだ決まっていないが、おそらくワールドカップ前にシーズンは終了となるだろう。そうなると、シーズンオフに入ったばかりの国内組とシーズン中の欧州組を融合させるという課題も今回と同じということになる。つまり、今回のアジアカップは次のワールドカップへの絶好のシミュレーションとなる。そして、他大陸の強豪国は「冬場の中東」で長期の大会を戦うという経験ができないのだ。その点で、今回のアジアカップでの経験を生かすことができれば、日本にとってはアドバンテージとなる。その日のためにも、じっくりと調整しながら7試合を戦って、タイトルを奪っておいてほしいものである。

後藤 健生

後藤 健生

1952年東京生まれ。慶應義塾大学大学院博士課程修了(国際政治)。64年の東京五輪以来、サッカー観戦を続け、「テレビでCLを見るよりも、大学リーグ生観戦」をモットーに観戦試合数は3700を超えた(もちろん、CL生観戦が第一希望だが!)。74年西ドイツ大会以来、ワールドカップはすべて現地観戦。2007年より関西大学客員教授

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