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サッカー フットサル コラム 2018年10月19日

「遠い昔の人」と思っていた名前が突然ニュースに。アーセン・ヴェンゲルのプレミア復帰はありえないのか?

後藤健生コラム by 後藤 健生
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たとえば、マンチェスター・ユナイテッドで長期政権を維持したサー・アレックス・ファーガソンは常に何かを変えてきた。デービッド・ベッカムという中心選手にシューズを蹴りつけて退団させたかと思うとクリスティアーノ・ロナウドと契約するといったように、主力級の選手を変えてみたり、戦術担当のアシスタント・コーチを変えて、戦い方をどんどん変化させてみたりといった具合にである。

だが、自らの哲学へのこだわりが強かったヴェンゲルは、「変化」を実現できず、「マンネリ」が進行していった。

だから、今後、現場に復帰するとすれば「場」を変えるしかないのだろう。

だから、今回の復帰宣言(?)の報道でも、プレミアリーグのクラブの名前は出なかったのだ。もし、ヴェンゲルがアーセナルに復帰したら、その時点で「マンネリ」感が生じてしまうだろうし、アーセナルと同じプレミアリーグだったら、やはりヴェンゲルが監督としてスタジアムに姿を現した時点で「マンネリ」感が生まれることだろう。

その意味では、およそ四半世紀ぶりにJリーグに復帰するのは、悪い選択ではないかもしれない。ヴェンゲル監督が名古屋グランパスを率いて旋風を巻き起こしたのは、もう20年以上も昔のことだし、それも2年にも満たないごく短期間のことだった。だから、Jリーグはヴェンゲルにとって「新しい場」と言うことができる。

今回の発言で、わざわざ「日本」と名指ししたのは、実際に何かオファーのようなものがあったのかどうかはわからないが、ヴェンゲル本人にしても「新しい場」での挑戦と考えた時、心の片隅には「日本」という言葉が浮かんだのではないだろうか……。

後藤 健生

後藤 健生

1952年東京生まれ。慶應義塾大学大学院博士課程修了(国際政治)。64年の東京五輪以来、サッカー観戦を続け、「テレビでCLを見るよりも、大学リーグ生観戦」をモットーに観戦試合数は3700を超えた(もちろん、CL生観戦が第一希望だが!)。74年西ドイツ大会以来、ワールドカップはすべて現地観戦。2007年より関西大学客員教授

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