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サッカー フットサル コラム 2018年10月19日

「遠い昔の人」と思っていた名前が突然ニュースに。アーセン・ヴェンゲルのプレミア復帰はありえないのか?

後藤健生コラム by 後藤 健生
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しかし、「日本の方が完成度が高い」というタバレス監督のコメントが嘘ではないような気がするほど、初めて一緒にプレーした選手も含めてコンビネーションも良かったのだ。

まあ、例によってセットプレーとミスから失点を重ねた点は今後の大きな課題だが、「3点取られても4点を取り返す」というスリリングな展開は見ていて久しぶりにワクワクした。

成績は一向に上がらず、内容もさっぱりで、やっている選手も楽しそうでなければ、見ていても気が滅入るばかりだったハリルホジッチ監督時代の日本代表とは、いったい何だったんだろう。わずか、半年前の出来事なのだが、遠い過去のような気がする……。

「過去」と言えば、またまた「遠い過去の話」と思っていた人物の名前がニュース面をにぎわしている。

そう、前アーセナル監督のアーセン・ヴェンゲル氏である。こちらもタバレス監督と同じプロフェッソール・タイプで、タバレスよりもちょっとだけ若い68歳のベテラン指導者だ。

インタビューに答えたヴェンゲル氏が「来年には現場に復帰する。代表チームかもしれないし、それが日本かもしれない」とコメントしたというのだ。

現在、森保監督の下で盛り上がっているからいいが、日本代表のチーム作りがもたついていたとしたら、今頃「ヴェンゲル監督待望論」で大騒ぎになっているに違いない。

ヴェンゲル監督は22年にわたってアーセナルを率い、昨シーズンを終えて5月に退任したばかり。つまり、ヴェンゲル監督が辞めたのはハリルホジッチ監督より最近のことなのである。だが、ハリルホジッチ監督時代の日本代表と同じように、「はるか昔のこと」のように感じるのは僕だけだろうか。

ハリルホジッチ監督の件は、「いい加減に忘れてしまいたい」という人間の心理によるものだろう。一方、アーセナル時代のヴェンゲルを「遠い昔」と感じるのは、やはり、アーセナルでの全盛時代というのがかなり遠い昔のことだからなのだろうか。ヴェンゲル監督がアーセナルでプレミアリーグやFAカップなどのタイトルを獲得し続けていたのは、2000年代の初め。つまり、もう10数年昔のことなのだ。その時の残像が、あまりにもまぶしすぎたからこそ、ヴェンゲル監督のことを「昔」の出来事のように感じるのだろう。

1人の指導者が、同じチームの監督を続けることには、当然、「継続性」という良い面と「マンネリ」という悪い面がある。ヴェンゲルのアーセナルでの22年には及ばないものの、タバレス監督もウルグアイ代表を率いて、2006年以来もう12年というベテランだ。やはり、こちらも「マンネリ感」は否めない。

その「マンネリ感」を跳ね返すには、絶えず何かを変え続けなければならない。

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